七福神巡り

今年のお正月もナマリきった身体を目覚めさせるために散歩がてら地元の七福神巡りに行ってきた。七福神とは何だかご存知だろうか?
この時期になると七草粥なども話題になるので「春の七草は?」なんていうクイズもよく耳にするようになる。ちなみに七福神は、

 ・大黒天
 ・福禄寿
 ・毘沙門天
 ・弁財天
 ・恵比寿神
 ・布袋尊
 ・寿老人

の7つの福の神だ。僕はこの時期だけは思い出すが普段はすっかり忘れている罰当たりな人間である。またカレーライスとともに食卓に出てくることの多かった福神漬も大根やナスなどの7つの野菜を漬け込んだ漬物である。

日本人はNo.1、日本一はともかくとして奇数が好きだ。三大名物、三大美女、三大特典、五大湖(これは北米か)、五大陸、七不思議、七つの海などの他にも「日本三大ガッカリ名所」(高知のはりまや橋や札幌の時計台など)のような「三大~」は数多く見かける。かつて大陸から伝わった「奇数は陽、偶数は陰」という概念(信仰)が元だといわれるが詳しいことはよく知らない。

何かを話題にする時にはいくつかのモノやコトをセットにすると印象に残りやすいということもあるかもしれない。先に出た「七福神」も全部で7つだと思えば全部を覚えようとするし思い出そうとする。初詣は1か所に行けば満足できる人も「七福神巡り」と銘打たれれば7つを巡らないとご利益がなさそうな気になる。セットにすることでコレクター心もくすぐられ、全部を集めてコンプリートさせることで征服感も満足するというわけだ。日本人相手に何かをアピールするときにはこんな奇数のマジックを使ってみるのもいいかもしれない。

ところで地名にも七里ヶ浜(鎌倉・実際には3km足らずである)、九十九里浜(千葉・60kmあまり)などがあるが、ここで言う数字はとても長いことやたくさんであることの比喩だろう。お江戸八百八町もその一つだがこっちは偶数である上に最盛期にはもっとたくさんの町が存在していたらしい。また京都の三十三間堂は長さではなく35本の柱の間には33の間があることからそう呼ばれているらしいが、なぜそうしたのかは僕にはわからない。マンボウという魚の腸も百尋(ひゃくひろ)といわれ非常に長いのだが、実際には180mもあるわけではなく30m前後らしい。
そしてこれが市場に出回ることは稀で、普通は漁師の胃袋に収まっておしまいである。