といっても投資ファンドの話ではありません。昨年から話題になっている新型コロナワクチンの話です。今のところ日本で厚労省に承認されているワクチンはファイザー社製(F)とモデルナ社製(M)の2種類です。昨年は2回で1セットの接種が行われて、それには基本的にF×2回かM×2回というやり方がされました。接種会場によって異なっていたようですが、基本的には同じメーカーのワクチンを2回接種するという方法が採られたようです。

ワクチン接種後から「打たれた腕が痛い」とか「発熱が酷い」などという報告がSNSにも山のように書き込まれましたが、ボク自身は1回目も2回目も注射した側の腕は1〜2日の間軽く痛みましたが「痛くて腕が上がらない」とか「我慢できないくらい痛い」ということもなく過ぎていきました。そもそも痛みへの耐性には大きな個人差があるので、ある人にとっては”我慢できない”と思われても別の人にとっては”ちょっと痛むかな”ということは普通にあるはずです。

そして今年になってからは、ワクチン接種によってできた”はず”の抗体も摂取から時間が経って弱っている”はず”だということになって3回目となる「追加接種」が行われることになりました。今回はワクチンを手配する都合があったのかどうかはわかりませんが、1、2回目とは違うメーカーのワクチンを接種する「交互接種」も認可されました。するとまたぞろネットを騒がせたのは「MとFをどういう組み合わせで打つのが副反応が少ないか」という根拠のない経験談です。もちろん経験に根拠は必要ありませんから自分の場合はこうだったという書き込みに罪はありません。でも「F-F-Mは高熱が出る」とか「M-M-Fは副反応が軽い」といった経験則でもない断定的な”意見”です。

はっきり言って周囲で接種した人たちを見てもそれは年齢にも性別にもほとんど関係なく、その時の体調を含めて単なる個人差であるように感じました。発熱する人はするししない人はしないだけです。「発熱した人は抗体値が高い」というようなまことしやかな噂も流れましたが、統計的にはっきりと断定できるような標本数もない曖昧なデータを無理やり意図的に解釈した”ウワサ”が”自称”専門家のテレビタレントたちも垂れ流しました。国際弁護士と言われる人がなぜウイルスに対するワクチン接種についての”専門家”なのかはまったく理解できません。

かつて元首相が国会で自身の年金問題を追及されたときに「人生いろいろ会社もいろいろ」などと言って有耶無耶な答弁をしたことがありましたが、医療や病気の問題こそ著しく個人差が大きく、年金問題なんかより「副反応もいろいろ」と言えるのではないでしょうか。

それにしてもそんな話ネット上の与太話を誰か真面目に信じているのでしょうか?少なくともワクチンは自分が打ってみなければ他の人の体験談など何の参考にもならないことは分かりきっていることで、ネットに書き込まれた他人の体験談など誰の参考にもなりません。それでもつい書き込んでしまうのは「俺はもう打ったぜ!」という自慢(?)と「アタシはねアタシはね…」と声を上げて自分の話を聞いてもらいたいだけなのだろうと思うのです。
ちょっと恥ずかしいね(笑)