子供の頃、学校で学級会で意見を求められるといつも「みんなの意見に合わせまーす」という人がいませんでしたか? そう言っていた人は自分が気に入らない方向にみんなが進めていこうとした時にも、黙ってみんなの意見に従っていたのでしょうか? それとも本当に自分の考えも好みもなく、「どうなってもいいや」と思っていたのでしょうか? 本当にそうなのかなぁ。意見はなかったとしても好き嫌いの好みはあったんじゃないのかなぁ?

流石に政治家ともなれば”自分の意見がない”という人はいないと思っていましたが、今回のロシア軍のウクライナ侵攻以前から「みんなの意見に合わせまーす」というどこかの国の総理大臣を目の当たりにしてきました。日頃から”世界で唯一の被爆国”を売りにしている東アジアのあの島国です。「アメリカの核の傘に下にいる」ことを理由に国連の核不拡散条約を批准しなかったあの国です。どうやらこの国の代表者は核兵器を悪いものだとは思っていないようです。友達が持っている非人道的な武器のおかげで自分が守られている(と思っている)ようで、いざとなったらそれを使って自分を守ってくれるとでも思っているかのようです。

自分を守ってもらうためなら核兵器でも生物兵器でもなんでも使ってくれと思っているのでしょうか? それは今回、ロシアのプーチンが言っているように「核兵器による恫喝」と何が違うのでしょうか? 確かに日本にはアメリカの軍隊が駐留しています。政府もアメリカ軍も「核兵器は持ってきていない」と言い張っていますが、かつてアメリカの駐日大使を務めたこともあるE・O・ライシャワー氏は「核兵器搭載艦船は日本寄港の際にわざわざ兵器を降ろしたりしない」と発言して大問題になったことがあります。世に言う「ライシャワー発言」です。従来から日本が言い続けてきた「非核三原則」違反を元アメリカ大使が認めたとして大騒ぎになりました。当時ボクが住んでいたアメリカ軍の基地がある横須賀市でも大方の人の意見は、「そりゃそうだよね」と言っていたのを覚えています。その時も政府は「持ち込んでいないとアメリカが言うのだから持ち込んでいないのだ」と調査することもなくウヤムヤにしてしまいました。

今回のウクライナ侵攻でも日本の総理大臣は「他の国の意見に合わせます」と言うばかりで自分の意見を言うわけでもなく具体的な行動を起こすわけでもなく、「みんなの意見に合わせまーす」と言い続けています。結果として西側諸国をはじめとした”みんな”が反ロシアにまとまったために仕方なくみんなの後ろからついていく形になっていますが、国としても強い意思表示はいまだに示していません。

自民党の総裁選の時には「所得倍増」だのとだのと威勢の良いことを言っていましたが、総理大臣になった途端に「みんなの意見に合わせまーす」というとうてい政治家とは思えないうやむやな態度に豹変してしまいました。もう日本には強い意見を持った総理大臣は現れないのでしょうか?