ひと月ほど前に御多分に洩れず我が家にも新型コロナウイルスのワクチン接種券が送られてきた。ボク自身はワクチンの効果についてあまり信じていないのだが、世間的には飲食店などで「ワクチンを2回打っていない人はお断り」「飛行機に搭乗するにはワクチン2回接種が条件」などという風潮になりつつあるので、普通の社会生活を送るためにはそれなりの対応をしておかないと「損する」ことになりかねない。

ワクチン自体はこの春から接種が始まっており、それなりの効果や安全性が報道されているので僕は特に心配もしていない。もちろん数年から数十年後に「不都合な真実」が明らかになるのかもしれないがそのときはその時だ。まずは現状を乗り切ることが先決である。小学生の頃から学校の予防接種で注射針を使いまわされていたのだから今回のワクチン接種など恐るるに足らずだ。

(と思っていたら先日の献血の際に行った検査でB型肝炎の抗体が見つかったらしい。もう治っているので治療の必要はないらしいが、「今後は献血しないでください」と言われてしまった)

しかし世間を見るとワクチン接種の「副反応」(なぜか急に”副作用”とは言わなくなった)が深刻だという噂が広まっている。注射したあたりが痛くなって腕が上がらなくなったり、38℃くらいまで発熱したりする人もいるらしい。でもボクはもう何十年も熱を出していないので「たまには熱を出してみるのもいいかな」と軽い気持ちでワクチン接種に望んだ。前回熱を出したのは30年近く前に罹患した髄膜炎の時で、あのときは42℃もの熱が(自分では覚えていないが)数週間にわたって続いたのでかなり苦しかった覚えがある。それに比べれば38℃など発熱のうちに入らない。(意見には個人差があります)

それでも巷では多くの人が副反応で数日間は苦しんでいるらしい。でもボクの場合は接種した翌日に注射した腕が軽い筋肉痛のように痛くはなったものの日常生活に支障をきたすことはなかった。ましてや発熱などまったくなかった。だから副反応に苦しんでいる人の辛さはまったくわからない。そして2回セットになっている接種の2回目の副反応は”より酷い”と言われていたが、ボクの場合は1回目に出た腕の痛みすらなくまったくの無反応だった。

だから多くの人が吹聴していた「ワクチン接種の副反応」というものがどれほど苦しいものなのかまったく実感できないでいる。もっとも病気の症状や薬の副作用については特に個人差が大きいので「ボクが無反応だったから」という前提はまったく成り立たない。それに苦しみの許容幅だって人それぞれにまったく異なっているものだろうと思う。

だから「ワクチン接種の副反応なんて気にすることない」とか「みんなも積極的に接種した方がいいよ」などというつもりはまったくない。すべては自分が判断して決めればいいのだ。ただ”今の風潮”ではワクチン接種をしないことで自分が不利益を被ることは避けられなくなるかもしれない。それも副反応と合わせて自分が判断して決めればいいことだ。いずれにしても「何が自分にとって損なのか」を冷静に考えて決めればいいだけだ。

ワクチン接種率が国民の半数程度だし街や観光地の人出も数倍に増えている。なのに新規感染者は1ヶ月ほどの間に1/50にも減少したことの説明はつかない。おそらく全体の抗体量の増減など、ワクチン接種や人流だけでは説明のつかない大きな力が働いているのだろう。政府はワクチン接種だけを推し進めてきたので「ほらみろ、俺のおかげ」と言いたいのだろうが、自然界はそう簡単に説明のつくものではない。

何十年も経ってからその答えが見つかるのかもしれないし見つからないかもしれない。でも今の我々は今という時代をなんとかして生きていくしかないのだ。