大阪出身の友人が「関東ってみんな『ジャン』って言うやん?」と言うので、「言うことはあるな」と答えたら使い方を教えてくれと言う。

どうやら大阪に帰省した時に友達と会って、自然と関東弁に感化されてしまっている口調で喋っていたら突然、「ジャアってなんやねん?」と言われたらしい。「お前も東京に魂売ったか?」と言われたという。もう30年以上前の話だが、関東人から見れば彼はいまだにコテコテの”関西弁”だ。

「おはようじゃん」って言う?「やろうじゃん」は?「するじゃん」は?「食べようじゃん」は?「帰るじゃん」はどう?聞かれてるうちにこっちも頭がおかしくなってきて、「なんでも付けといたらえぇんちゃうの?」とこちらまで変な関西弁になってくる。

でも「やろうじゃん!」はあんまり言わないよななんて思いながら、「なんでもジャンをつければええんとちゃいますのや」と言ってやったら「なんやその変な関西弁!」と言われた。お前のジャンだって同じようなもんじゃん!

方言なんてみんな意識しないで使っているのだと思う。友達を誘うときに「やろうじゃん」とは言わないが「やるべ?」と言っていたような気がする。でも「やるべ」には微妙なイントネーションの違いがあって、やろうよの意味だったり、やるだろ?になったりする。時にはLet’sの意味で「さあ始めよう」の掛け声にもなる。

でも大人になって故郷の幼馴染達と離れてそんな言葉もしばらく使わないでいると、誰かに尋ねられてもよくわからなくなっている。でも同窓会などで数十年ぶりに地元の友達に会うと、どう言うわけかのっけからベタベタの方言が飛び出すのだから不思議だ。

新型コロナ感染が収束する気配もないので故郷の友達に会って飲むこともできないが、しばらくして落ち着いたらそんな懐かしい思い出とともに田舎言葉丸出しで飲みたいものである。


※ほぼ毎日書いてきたこのコラムですが、これからは毎週一回、月曜日の投稿とさせていただきます。今後ともどうぞご愛読くださいますようよろしくお願いいたします。