同じタイトルで以前にも書いたような気がする。前回は「自慢したがる男」の話だったが、今回はできていないのに「できました!」と報告したがる中間管理職や小役人の話だ。

できていないけれど上司に「できませんでした」とは報告できないのがサラリーマンや役人の世界であることは多くの人に知られている。特に肩書きが高くなればなるほどその傾向は強い。”内閣総理大臣”ともなれば尚更だ。

ではどうするか?できたところだけを拾い出して「できました!」と言うのである。なぜなら「できました!」と報告しなければ上司やお客(善良な国民を含む)に怒られるからだ。特に政治家の場合はお客様に怒られれば次の選挙に負けて無職の”ただの人”になってしまう。

10件の受注目標が与えられたのにどうしても3件しか注文が取れない。頑張っているがもう決算は近い。仕方ないので、1件の注文を4つか5つに分けて見た目の件数を増やす。分割して12件になれば受注額は変わらなくてもノルマは達成できる。

これを平社員がやるのならご愛嬌だが、「取れませんでした」と報告してくる平社員に向かって、「部長にそんな報告ができるわけないだろ!」と課長にドヤされる。その上で「注文を分けて12件にしろ!」などと指示される。平社員は「なんだ、そんなものなのか」と思うようになる。

それなら次回からは最初から正直に言わないでノルマに合わせて報告を”適性に”調整するようになる。誰だって無駄に怒られたくはない。上司がそれでいいと言うのだからそれでいいのだ。

やがてそれが常態化してしまえばアタリマエになる。それを世間では「やったやった詐欺」と言う。