ボクは自宅で仕事をすることが多い。一人で仕事をしていると始業のベルは鳴らない。締め切りが目前に迫ったいるならいざ知らずどこで今日の仕事の区切りをつけるのかは自分で決めなければならない。

サラリーマンや学生なら始業時間と終業時間があるので始まりと終わりにある程度のけじめをつけることができるが、自宅で一人で仕事をしているとこれといって始まりも終わりもない。だからダラダラといつまでもやることはできるし、逆にいつまでもダラダラとやらないことだってできる。

もっともやらなければいつまで経っても終わらないので最後に泣くのは自分だ。終業時間があっても仕事が終わらなくて泣くのは自分なのだが、「ここからは残業」と思って気分を切り替えることはできるので、何となく区切りはついていたのだが、今では区切りをつけることが難しい。

だから1日の仕事を終えた時には、”仕事はもう終わりにして思考のスイッチを切る”ためにお酒を飲むことにしている。というのは半分以上言い訳なのだが、お酒を飲んで酔ってしまえば冷静に考えることができなくなるという口実を作って1日の仕事を終わることにしている。

例えまだ酔っていなくても、「もう飲んでしまったんだから」と自覚することで仕事モードを離れて「もう今日は仕事はできない」と思い込むようにしている。だからそれ以降はもう仕事はやらない。逆にそうしないと寝ている時以外はすべて仕事の時間になってしまい、思考の切り替えができなくなる。

ボクは気持ちを切り替えた時に新しいアイデアが浮かぶことが多い。切り替えられない時はただただいつまでも同じことを悶々と考えてしまう。同じことをグルグルと考え続けても出てくるアイデアは堂々巡りだ。そんな時でも天才なら素晴らしいアイデアを思いつくのだろうが、残念ながらボクは凡才だ。

気分を変えても素晴らしいアイデアが思い浮かぶわけではないが、目先を変えることで思考のポイントが切り替わることがある。ポイントが切り替わると平凡でも違った景色を見ることができる。

だからボクは終業の時にはお酒を飲むようにしている。お酒が好きだからではない。次の新しい仕事に意欲的に取り組むためだ。でもボクはお酒が好きなのでそんな話をしても誰も信じてくれない。