ボクの体はほぼ全部がユニクロでできている。下着、靴下からシャツ、上着までほとんどすべてがユニクロ製である。ファストファッションは「ユニクロのフリース」が発売されて以来、富裕層からボクのような貧乏人まで多くの人に受け入れられてきた。もっともボクの着ているユニクロはほとんどが数年前までのものだ。

学生時代や20代の頃には毎年毎季ごとに新しい服を買っていた時代もあったが、今では服を買うのも数年に一度になってしまった。サラリーマンをしていた頃にはスーツとワイシャツさえ着ていればどこへ出かけて行っても平気だったし、ネクタイだって10数本持っていれば困ることもなかった。

休みの日にはダイビングで毎週海に行く生活だったので、オシャレとは縁遠い生活を20年以上も送ってきた。そんな生活をしていると流行で何かを買うということがなくなる。というより流行っているから欲しいという感情すらなくなる。

何年着ていようが破れない限り困ることはない。夏の服は夏にしか着ないし、冬の服は寒い時にしか着ない。だから着る機会が2倍ある春と秋の服さえ適度に買い足していれば困ることはない。服を処分するときは擦り切れて穴が空いたときだ。もっとも「おしん」だったらツギを当ててもっと着たことだろう。

先日、テレビで商社出身の高級ファッション業界の人が出ていた。10年以上前からのファッション業界の不況で「何か新しいものを出さなければ生き残れない」と言っていた。ボクは「新しければなんでも売れるのかな?」と思った。少なくともボクは服でもなんでも「新しいから」といって買うことにはもう飽きている。新しくなくてもいいから長く着れる服ばかりを買っている。

長く着れる服は丈夫でなければいけない。丈夫な服は高価だ、というのは普通の考えだ。ところがファストファッションの服は安くて丈夫なものが多い。だからボクの”ファッション”は20年前からあまり変わっていない。