「すごくないですか?」

最近の若い子と話していると「オレって〇〇やってるんですよ。それってスゴくないですか?」と独特のイントネーションで言われることがよくある。気をつけてテレビ番組などを拝聴しているとやっぱり若い子(主に男の子)が同じような喋り方をしている。これはいわゆるひとつの流行なのだろうか?

よくよく話を聞いてみると「オレってギア付きの車、運転できんすよ。それってスゴくないですか?」なんて話だったりするわけである。そりゃ今の若い子同士なら”スゴい”のかもしれないがオジサン世代以上にとってはアタリマエのことも多いわけだ。昔の車はほとんどがマニュアルミッションでトルコン付き(いわゆるオートマ)の車なんてほとんど見なかった。あの頃は「オレの車オートマなんすよ。それってスゴくないっすか?」のほうがしっくり来るわけであり「オレの車エアコン付いてんすよ」なんて言われると「スゲーッ!」って時代であった。

先日は「オレの友達、高校時代に甲子園出たんすよ。それってスゴくないっすか?」と言われて返答に困ってしまった。元高校球児を友人に持つ”オレ”がスゴいのか元高校球児の”オレの友達”がスゴいのか判断しかねたからである。高校球児が甲子園に出たことはそりゃスゴいことだ。厳しい練習に絶え練習を重ねて頑張ってきた結果なのだろうと思う。それはスゴいことだけど、”その彼と友だちでいること”をもって”オレはスゴい”と思っているのだったら別にスゴいことではない。ウソかホントかわからないが、知り合いの知り合いを5人も辿っていくと”世界中の人と知り合い”なのだという人もいる。事実、僕にだって高校野球で甲子園に行ったことのある知り合いは何人もいる。

なぜ自分の自慢話に同意を求めるのだろうか?
「オレ、元高校球児と知り合いなんだぜ。すげーだろ」でいいんじゃないの?
”すげー”かどうか自分に自信がないから同意して欲しいのかな?
だったら同意してあげるよ。「すごいねー」