ネットに「政治家はなぜすぐに失言をするのか」というような記事が載っていた。最近では2020オリンピック・パラリンピック東京大会組織委員会の会長であり元総理大臣の森喜朗が女性をバカにするような発言をして辞任に追い込まれたのは記憶に新しい。

そのネット記事によれば、爺さんたちは「何か面白いことを言って皆を笑わせて場を和ませよう」と考えるらしい。お笑い芸人が大人気なように面白いことを言って人を笑わせるのは一つの大きな才能だ。ムッツリと黙って何を考えているのかわからない人よりも明るい性格の方が人気者になれる可能性が高い。だから政治家の爺さんたちもスケベ根性丸出しで面白いことを言おうとするのだろう。そして男社会ではそんなくだらない同調圧力が強い。

そこで思いつくのは「誰かを晒し者にして笑いを取ろう」という発想なのだという。先日の森喜朗事件も「女の人がいる理事会は時間がかかる」と言って女性を貶めるようなことを言って世界中からバッシングされた。

誰かを晒し者にして笑いを取ろうという発想は昭和の時代のいじめの構造にも似ている。しかし「あいつはオレより劣っていてダメだ」と言って笑う人はもうほとんどいない。時代錯誤の議員センセーやその取り巻きくらいだろう。

漫談師のきみまろもおばちゃんのアルアルをネタにして笑いをとっているが、あれはそこにいる観客本人がそれを自覚して自嘲気味に笑っているだけだ。そして観客自身は決して自分のことだとは思っていないしきみまろ自身もそうは思っていないはずだ。あれはプロだからできる技なのだと思う。

でも一般的にはもうそんな時代はとっくに終わった。もはや人と人との違い(事実かどうかもわからない格差)を強調して格下にいるものを笑おうという時代ではないことに気づかない時代錯誤の年寄りの冷や水なのだ。