できること、できないこと

できないものはできない。例えば既に終わってしまったことを時間を巻き戻してやり直すことは不可能だ。死んでしまった人やペットを生き返らせることもできない。そんな物理的にできないことを「私の娘を返して!」と訴えるのは心情的には理解できても現実的ではない。ないものねだりと言われても仕方がない。

新型コロナの感染拡大で2度目の緊急事態宣言が出された。特に飲食業界や観光地では悲鳴が上がっているとマスコミが声高に伝えている。しかしこんな状況下で飲食店や観光地がおおっぴらに集客することは悪だと思う。

売上がなければ存亡の危機だということは理解できる。しかし人を集めて感染拡大が長引いてしまえば結果的に自分たちは長い間苦しみ続けることになる。仮に自分だけが協力しても他のみんなが無視するようなら結果は変わらない。辛いことだが今は人と人が接触することを避けなければいけないときなのだ。

「海岸は外だからいいんだよねー」「バーベキューはアウトドアだからいいんだよねー」「スキー場は密じゃないからいいんだよねー」と言っている人も見かける。しかしそのアクティビティ自体に問題はなかったとしてもそこに行くまでには必ず誰かに会うわけだしとこかで食事や買い物もするだろう。必ず接触は増えるのだ。物事の本質がわかっていないとしか言いようがない。

しかし店に観光地にスキー場に人を集めずに売上げを上げる方法があればそれは悪ではない。今、避けなければいけないのは人と人との接触だ。だから人と人が接触することを最小限にしながら儲ける方法を考えればいい。ベタな話だが去年の春から流行り始めたテイクアウトメニューや名産品のお取り寄せもその一つだろう。儲けることは決して悪ではない。本質を外さなければいいのだ。

できないと思うこともできるような方法を考えることができれば”できないこと”ではなくなる。肝心なことを外さずにみんなが協力しながら進められることはまだまだあるはずだ。ただそれを考えるときに「若造にできるわけがない」「女にできるわけがない」「年寄りにできるわけがない」と決めつけてしまうことが思考停止に繋がってしまうのだ。

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