「あの時に思い切って決断していたら…」とか「あの時もっとよく考えてやめておけば…」などと後悔する人は多い。それを人は後の祭りという。済んでしまったことを後から「あーでもない、こーでもない」と悩んでウジウジ考えてみたところで事態が好転するわけではない。だってもう起きてしまったことなのだから。

「もしこうだったら」「もしああしていれば」と過ぎ去ったことを仮定し直したところで過去を塗り替えることはできない。タイムマシンはないのだ。人生をやり直すことはできない。それなのに済んだことをウジウジと蒸し返して悩む人が多いのはどうしてなのだろう?それは1時間前のこともあるし何十年も前のことだってある。

自分を顧みても人はなんと諦めが悪い生き物なんだろうと思う。ああしていたら、こうしていたらと後悔ばかりしている。人生は、人の一生は後悔することばかりなのかと思ってしまう。いっそのこと過ぎたことなんて忘れて明日をどう生きていくかだけを考えた方がよほど前向きで生産的だ。

取り返しのつかないことはいくらでもある。翻って言えば人生で取り返しのつくことなんてまずない。「ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」と方丈記でも語られている。時の流れは河の流れと同じだ。水が高いところから低いところへ流れるように、時間も過去から未来に向かって淀むことなく流れ続ける。

過ぎ去ってしまったことを今更後悔しても意味がない。だって自分はやっていなかったのだから。「やらないで後悔するよりやって後悔した方がいい」という人がいる。ボクは必ずしもそうではないと思っているが、いつもやらないで後悔しているなら明日からはなんでもやってみたらいいと思う。それでも後悔がやめられないならそれは気持ちの問題だ。後悔したい性分なのだ。

今年こそは前を向いて生きていきたいと思っている。でもまた大晦日には後悔してるんだろうなぁ。