言うまでもなく音を聞くことだが最近はいろいろな役目を背負っていて、あるとないとじゃ大違いだということを痛感している。もちろん僕にとって耳のもっとも大きな機能は声や音を聞き分けることだが最近痛感しているのは耳に物を引っ掛けるという物理的な機能だ。子供の頃から視力だけは良かったボクにとって耳に物を掛けることなどほとんどなかった。

ところが10年ほど前から老眼になってメガネをかけるようになった。もともと近視の人は小さな字を見るときだけ眼鏡をヒョイとおでこにずらして見ているが、ローガン’sにとってメガネは一時的に掛けるものなので必要のない時におでこにずらすような使い方だと1日のほとんどの時間をおでこメガネで過ごすことになり、ど根性ガエルのヒロシのようでとても煩わしい。どうしても必要なときだけ掛けるようにしたいのだ。

そして今年はコロナになってマスクを常用するようになった。常用するようになったが食べたり飲んだりする時には当然外さなければならない。食事をする時はまだしもちょっとお茶を飲んだりする時には一瞬だけ外すことも少なくない。

その影響であちこちでリモート会議をするようになって片耳のイヤホン型のヘッドセットをするようになった。スピーカーから音を出せばいいのだが、会議やセミナーのセッティングによってはハウリングを起こしたりするのでヘッドセットが必須になることも多い。

老眼鏡は近くを見るときだけ使うので頻繁に外す。マスクはお茶などを飲む時に一瞬だけ外す。ヘッドセットは会議が終わるまで外さないが会議が終われば真っ先に外す。

セミナーの講演中はマスクやマウスシールドをつけて話しているが、途中でちょっとお茶を口にしようとマスクを外そうとするとメガネやヘッドセットまでもがもろとも落下しかけることがある。3つを重ねてかけているとそのうちの1つだけを外そうとした時にその上にかけているものがあると邪魔になるのだ。

いろいろ試行錯誤を重ねた結果、今のところ「ヘッドセット<マスク<メガネ」の順番にかけている。ところが老眼鏡は外さなくても大村崑のように一瞬だけ下にずらせば遠くを見ることもできるので「ヘッドセット<メガネ<マスク」の順になることもある。こうするとお茶を口にしようとマスクだけを外しても他のものに影響する事はない。

ところが話に夢中になっていると自分がどの順番に掛けているのかがわからなくなる時がある。そんな時が一番リスクが高く、全部のものが絡み合って顔の正面で縺れ合って二進も三進もいかなくなるのだ。聴衆に注目されている演壇の上でである。

これは些か恥ずかしいと思って日夜そのシチュエーションと掛ける順番をシミュレーションしているのだがなかなか正解が見つからないでいる。ホントにどうでもいいようなことに頭を悩ませている今日この頃なのである。