そんな歌がある。クレイジーケンバンドのタイガー&ドラゴンだ。虎と竜はスカジャンの刺繍柄のことかもしれないが歌詞の中身には特に何があるわけでもない。ただ「俺の話を聞け」と言っているだけだ。

大抵の人は相手との関係性にもよるが、特に親しい間柄であればあるほど相手の話を聞いているよりも自分のことを話したがる。だから意識して黙って頷きながら話を聞いていると30分も1時間も話し続ける人が多い。それは自分の話を聞いてもらっていると気持ちがいいからだと思う。

だから会話においては自分が話し手になるよりも聞き手になる方が賢明だ。そしてそれは人間関係においても同じことではないかと思う。つまり自分の願望について考えるよりも”まずは”相手の幸福について考える方が賢明だ。誰でも楽になったり嬉しくなったりすれば幸せな気分になる。

だから相手のことを1番に想って「自分ならこうしてもらいたい」と思うやり方で他の人たちに接していれば、あなたは他の人たちから「一緒にいて欲しい」と思われるような人になれるのではないかと思う。そしてそれは皆なから尊敬され信頼される人になったり「この人の力になろう」と思われるようになるのではないかと思う。

人は他人に何かを与える時にはつい「お返しには何をくれるんだろう?」と考えてしまう打算的な生き物だ。「恋は奪うもの、愛は与え続けるもの」とはよく言われる。「無償の愛」という言葉があるということはそんなことなど滅多にないということの裏返しだ。なんの見返りを期待することなく常に与え続けるといことは単純だがとても難しいことだと思う。

「情けは人の為ならず」という諺がある。誰かに施した情けは巡り巡って自分に良い報いが返ってくるという意味だ。諺になるくらいに誰もが、他の誰かに情けをかけることは自分にとってのいいお返しを期待しているわけだ。

きっと自分の感情や利己心を抑え、常に人々の要求や願望を思いやることができるようになれば自然に親切と思いやりが身につき、数え切れないほど多くの素敵な友達を得ることができるのだろう。でも打算的で利己的なボクにそれができるようになる日は来るのだろうか?