ボクは「フィニッシュコーワ」に絶大な信頼を寄せている。フィニッシュコーワは製薬会社の「コーワ(興和)」が出している喉の塗り薬(?)だ。

塗るといってもボタンを押すとポンプ式容器の先端のノズルから薬液がピュッと発射されて喉の奥に付着するという仕組みだ。同様のものは他にも小林製薬の「のどぬ〜るスプレー」などがあるが色々と使い比べた結果、ボクには「フィニッシュ」が一番合っていた。

四半世紀前に初めて使ってから今まで25年間、特に風邪をひくこともなく寝込むこともなく済んでいるのは、ひとえにフィニッシュコーワのおかげだと思っている。数年前に一度だけインフルエンザに感染したことがあったがその時でさえ特に発症せず熱も出なかった。

インドネシアから帰国する時に隣の席に座っていた友人から、「私、帰ってから検査したらインフルエンザだったから染してるかも」と連絡があったので念のために病院で検査したら陽性だった。

1週間ほど自宅から出ないで自主隔離したが最後まで発症することはなかった。その時も現地で周囲に具合の悪くなった人が何人か出たので、念のために持って行ったフィニッシュでピュッピュッしていた。

普段も(特に冬場)朝起きた時などに「ちょっと喉が痛いな」と思ったらすぐにピュッ!としている。これで喉の痛みは一発で治る。ボクの風邪はそのほとんどが喉から来ているらしく、喉の痛みがなくなれば風邪はひかない。自分でもフィニッシュ中毒ではないかと思うほどだが、年に数回なので今でもおそらく中毒にはなっていないはずだ。

というわけでここ30年ほどは熱を出して医者にかかったことがないのだが、最後にかかったのは30年ほども前のこと、脳髄膜炎にかかって何週間も高熱が続いた時だった。

高熱といっても普通の高熱ではない。水銀の体温計が振り切れるほどの熱だったから42℃は超えていた。最初は風邪だと思って近所の医院に行ってお尻に注射してもらった。これですぐに治るかと思ったらまったく熱が下がらない。

自分では意識が朦朧としてどれくらいの日数が経ったのかは覚えていないが、あまりの高熱に「脳がやられる」と心配した家族が大学病院に担ぎ込んで髄膜炎が発覚した。しかしその時には既に快癒に近かったらしく特に治療も投薬もしなかったが数日後には熱が下がった。後から考えると死んだかもしれないなとは思う。でも死ななかった。

髄膜炎の時にフィニッシュしていたら「全然効かないじゃん!」と信頼をなくしていたかもしれないが幸いフィニッシュに出会ったのはそれから数年経った後のことだ。それも運なのかもしれない。

去年の夏は歯痛でバファリンやロキソニンのお世話になったがそれ以外は薬を飲むことはほとんどない。だから我が家の薬箱には正露丸とロキソニンとフィニッシュコーワだけが入っている。ボクにはその3つがあれば大抵の苦痛からは逃れられるのである。(だからといって他の人もそうだとは限らないので、あとは自己責任でお願いします)