自分は不器用な人間なので令和になった今でもいまだにハロウィンを受け入れられないでいる。子供の頃にはそんな行事はなかったのだ。子供の頃の行事といえばクリスマスとお正月で、中学生の頃から流行りだしたバレンタインデーについていくのがせいぜいだ。
だから巷でハロウィンだと騒がれていても「それってどれほどのものなの?」と盛り上がりに懐疑的である。「要するに秋の感謝祭なんでしょ」という認識でしかない。だから学校で盛り上がっていると言われても渋谷で暴動が起きたと言われても「ふーん、どうでもいいじゃん」と思う。
ボクの中にはハロウィンという行事はない。子供が近所のうちに行って「お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞ」と宣言する意味もわからない。「やれるもんならやってみろ、痛い目に合わすぞこのガキ」ってなもんである。
年を追うごとに日本では祭日や年中行事が増えている。海の日ができ山の日ができ節分には豆を撒く以外に恵方巻きまで食べなければいけなくなりプレミアムフライデーができ省エネルック(古っ!)が流行りハロウィンができた。その間にバレンタインデーは廃れたのかと思ったらいまだに細々と命を繋いでいる。
お正月があり成人式があり節分がありおひな様があって春休みがあり、ゴールデンウィークがあり端午の節句があり夏休みがあり花火大会や盆踊りがありシルバーウィークがあり運動会があり大掃除がありクリスマスがあって一年がやっと終わる。一年中何かしていないと気が済まないのだろうか。
できることならボクは、年に2〜3回の盛り上がりだけあればあとは静かに粛々と生きていきたいタチである。忙しすぎる毎日は心を消耗させる。