今年に入ってから新型コロナ騒ぎで仕事や事業の計画がめちゃくちゃになっている人は多い。打合せをしようにも「出張はするな」「3密になるな」「会議は中止だ」と活動がままならない。仕事の内容が医療や物流、サービス業のような現業でなければ、打合せなどはある程度オンラインで済ませることはできるので世の中では「リモート」と呼んでいるネット上の打合せが増えている。

ところがこれにも壁がある。ITリテラシーという壁だ。今までワープロやエクセル以外にはパソコンなどほとんど使ったことのなかった人にとってはいきなり「明日から会議はリモートでやります」と言われても面食らってしまう。それでもなんとか食いついていこうと多くの人が「オンラインセミナー」にやってくる。ツール自体にある程度の慣れは必要なものの使い始めてしまえばさほど難しいものではない。

何もできないよりはちょっとでも前に進めた方がいいという人もいる。何事にも前向きな人だ。一方で「私は機械には弱いから」と最初から手も出さない人もいる。機械に弱いと言いながら車の運転はする。パソコンなどよりよっぽど難しい上に命の危険すらある機械を操縦しているくせにパソコンには触れようともしない。これは単なる食わず嫌いのアレルギーだ。

好奇心の旺盛な人は「あっ、これ使えるかも」と言ってサッサと始めて1週間もすると「昨日は仕事で九州にいる息子とオンライン飲み会をやったんです」などと言う。好奇心が旺盛な人でも実際にやってみて「意外に面白かった」という人がいる一方で「やっぱりダメ」という人もいる。それは期待していたものが違ったせいなのか本当に仕組みを理解できなかったのかはわからない。

人それぞれに印象や感想が違うのは仕方がないことだ。飛行機や新幹線で旅行するのが好きな人がいれば旅行は自家用車が一番という人もいる。長距離の運転が嫌だという人もいれば旅先での機動性を考えればやっぱり車がいいと思う人もいる。

どちらかがダメだという人は違うやり方を考えればいい。最近ボクは旅行するときには「トレン太くん」を使うことが多い。トレイン&レンタカーのトレン太くんだ。現地までは飛行機や新幹線で向かい、現地でレンタカーを借りる。長距離の運転で疲れることもなく旅先では公共交通機関では行きにくいとことにもスイスイ行かれる。両方のいいとこ取りだ。

どちらか一つを選ばなければいけないと思い込むのは頭が固くなっている証拠だ。打合せでも飲み会でも実際に会って話した方がいいこともあればオンラインでサクッと終わらせた方が手軽な時もある。わざわざ出かけて行って大した話もできないのならパソコンで済ませた方が楽なこともあるし、相手の細かな表情や言葉のニュアンスを感じ取るためにはどうしても会って話をしたいということもある。ケースバイケースだ。どちらがいいという話ではない。

ただ自分がパソコンの操作に慣れていないと思い込んでしまうことで一つの便利で楽しいかもしれない選択肢を捨ててしまうのはいかにも勿体ない。システム開発をしろと言われているわけではない。基本的に誰でも操作できるようなツールを使い始めるだけのことだ。試しに話を聞いてみれば案外簡単だと思うかもしれない。ちょっと勇気を出して踏み出してみてはいかがだろうか?