新型コロナで世界中が大騒ぎになってから半年が過ぎた。テレビやネットでは色々な立場の人が様々なことを言っているが、同じような立場の人でもいうことが全く違っていたりするのでよくわからないでいる。ボクが思うに”専門家”たちの意見が食い違っているということは、どれも信用に値するような知見は得られていないということではないかと思っている。

例えばある人が、「多くに人が感染して抗体を持つようになれば感染は収束する」といえば「このウイルスでは抗体ができないかできてもごく短期間でなくなる」という。またある”専門家”は「日本人は習慣的に家の中で靴を脱ぐから感染しにくい」といい、別の”専門家”は「それだけでは東アジアで死者数が少ない事実は説明できない」と言う。

民族によって持っている自然免疫の違いだと言う人もいれば獲得免疫はできないと言う人もいる。ワクチンがもう直ぐ開発されると言う人がいればワクチンより治療薬の方が先だと言う人もいる。要するにこのウイルスについていえばわかっていることはまだほんのわずかで、感染の拡大についてすらほとんど何もわかっていないと言うことなのだろう。

重症化?無症状?空気感染?抗体?免疫?ワクチン?治療薬?マスコミは断片的にわかっていることだけを無理矢理つなげてさも事実のように報道しているが、おそらく系統的にわかっていることが少なすぎてそのおおよその姿すらわかっていない。それでも緊急事態宣言を出したり引っ込めたり、東京アラートを出したかと思えば引っ込めて感染者の確認数が東京アラートを出した時の20倍になっても「これは大丈夫なんです」などと言ってまったく統一感がない。

なぜ為政者はわからないことを「わかりません」と素直に言えないのだろうか。都知事選挙があったからその前には評判を下げるような真似をしてはいけないと思っていたのかと思ったら、選挙が終わって再選を果たした今になっても煮え切らない態度を続けている。これなら大統領選を前に嘘八百と強がりばかりを言っているどこかの国の大統領のほうがよほど潔い。誰が見ても聞いてもご都合主義のウソだとわかる。

今回の新型コロナの概要や真実がわかってくるにはまだ何年もかかるだろう。だからといって何も打つ手がないわけではない。何をどこまで許容するかということもある。感染者が増えて重症者が増えれば犠牲者も増えるだろう。日本のマスコミは「一人も犠牲者を出してはいけない」というようなことを平気で言うがそれはあまりにも非現実的だ。

コロナ以外でも災害で何十人もの人が犠牲になり何万人もの人が被害を受けている。被害を出さないことが実現できるのならやればいい。しかしそれができないのなら次善の策を次々に考えて進めなければ傷口は広がるばかりである。そんな時に民間だけが成果を出して肝心の政府の策が空回りして見えるのはどうしてなのだろうか?