最近テレビのCMを見てて感じるのは、「世の中は怪しい情報に溢れてるな」と言うこと。テレビやネットには「これやれば得します!」というネタに事欠かない。例えば、

 「人生100年時代、やりたいこといっぱいあるなぁ」
 「定年後40年?足りるかなぁ、お金」

といって不動産投資で資産づくりを目指すというもの。ご存知の方も多いが、今どき借金をしてアパートやマンション経営を初めてもほとんどの場合は借り手が見つからずに空室ばかりになって経営が成り立たず借金が返せなくなって、今持っている資産まで失ってしまうケースが多い。儲かるのはお金を貸した銀行だけだ。

もちろん運よく儲かって財産を築いたという人がいないわけではないが恐らくは1割にも満たない。それでもCMなど見ていると「今の家を使って儲けられます!」などというものは後を絶たない。

ボクの基本的な考え方は、やれば必ず儲かる”オイシイ”話なら、そう言っている自分だけがやっていた方がライバルがいなくてより儲かるのだから他人になど教えるわけないというスタンスだ。「いい話があるんですよ」と言ってくるセールスマンが”いい話”を持ってきた試しはない。不動産投資、株、金・銀、先物取引などシロウトが手を出して手軽に儲かるわけがない。

仮に「誰かを儲けさせるのが大好き」というとても素晴らしい人がいて、”いい話”を持ってきたとしても、少なくとも他人に儲けさせるのならその何十倍も自分が儲からなければつまらないはずである。自分が食うや食わずで「あなたにだけは儲けてもらいたい」などという人がいてもボクは全く信じられない。「衣食足りて礼節を知る」のだ。

世の中には素晴らしい人がいて、自分の人生や暮らしを犠牲にして世界中で困った人たちを助ける活動をしている人がいる。そんな人を見て「ほら、自分を犠牲にしても他の人を助ける人だっているじゃないか」と思うかもしれない。しかしそう言った人たちは誰かを助けたり喜んでもらうことに自分の価値を感じる人だ。嫌々やっているわけではない。そんな価値観を持っている人たちと自分を同じ土俵で語ることこそおこがましい。

誰かがそっと近づいてきて「得しますよ!」と言っても簡単に信じてはいけない。もちろん中には得する人もいるかもしれない。しかしそこには「誰かを騙せば…」「法律違反をすれば…」という条件がつくかもしれない。「1000人に一人は…」かもしれない。誰もが得するわけではない。世の中はそんなに甘くない。