7/1から日本でもレジ袋有料化の法律が施行された。日本をはじめとして東アジア諸国ではレジ袋や食品パッケージにプラスチックが大量に使われて環境破壊を引き起こしている。東南アジア諸国にいくと川や海はおろか道端でもプラスチックごみが無造作の投棄されている光景は珍しくない。海に潜ってもそこかしこで投棄されたプラごみが大量に漂っている。日本では違法投棄されることは少なくなったが決してプラごみの量が減ったわけではない。

それはスーパーなどで見られるような過剰包装にも原因がある。ヨーロッパなどでマーケットを歩いてみても野菜がビニール袋でパックされているところなどまずない。ジャガイモや玉ねぎなどは麻袋に10Kg単位で詰められて売られているし、そんなに大量には要らないという人のために箱の中にバラで置かれている。そこから必要なだけ取り出して買っている。発泡スチロールのトレーに恭しく2個のトマトを乗せてラップして売っていることなどない。

店の売り場で包装されていても家に帰れば捨ててしまうものばかりだ。ジャガイモや玉ねぎをビニール袋で売る必要などないのにほとんどのスーパーではそうしている。おそらく物流コストを削減したり品質を揃えるためにそうしているのだろうが、もはやそんなわがままを言っている時代ではなくなった。

スーパーやコンビニのレジ袋も同じだ。我が家では貰ってきたレジ袋をゴミ袋として使っていたが、隣近所の家庭ではもっと大きなゴミ袋を買ってきて使っているのでレジ袋をゴミ袋として使っている人は少ない。つまりただのゴミとして捨てている。コンビニでペットボトル飲料を買って歩いて1分の職場に帰ったらそのレジ袋は丸めてゴミ箱行きだ。使用時間はわずか1分ですぐにゴミになる。ペットボトル1本になぜレジ袋が必要なのか甚だ疑問だ。

それでもとあるスーパーで「レジ袋は有料です」と言い始めたら買い物客の7割近くが自前のショッピングバッグを持ってくるようになったらしい。これを聞いた時には流石に驚いた。なんと7割減だ。もちろんお金を払えばレジ袋をくれるので誰も困っていない様子である。どうしてもっと早くやらなかったのかと言えばやはりどこかで何かの利権を貪っている人間がいるからだ。どんなにいいことでも既得権を持っている人がいればそう簡単には手放さない。

レジ袋有料化にも抜け道がある。バイオマス(自然由来)素材を25%以上使っていれば法律では有料化に対象にならないらしい。もちろん25%であってもバイオマス素材を使うことにはそれなりの意味はある。プラスチックの使用量は25%だけ減らせるのだから。でも誰も困らないならなぜやめてしまおうと思わないのか。やはりなんらかの利権の臭いを感じる。多額の金が動いているはずだ。

だからそんな素材を使ってでもこれからも無料でレジ袋を配るところはあるだろう。有料にしたら客が離れてしまうと考える人は必ず一定数いるはずだ。公害の元であるレジ袋を無料で配ることが顧客サービスだと勘違いしている。自分の店の大切な顧客を環境破壊の犯人にしてもなんとも思っていない。

でもそれがサービスの低下だとしてもそんなに自分のお客を信じられないのだろうか。そんな環境のことなど眼中にない意識の低い客ばかりを相手に商売をしているのだろうか。逆に「私たちのお客さんはみんな環境意識が高いからレジ袋を有料化したくらいで離れていってしまう人などいません!」と宣言する方法を考えなかったのだろうか。お客にも「自分は環境保護に貢献している」という誇りを持ってもらうことだってできるのだ。

自分を尊重して尊敬してくれる人を嫌いになる人はいない。たった数円で自分を社会貢献させてくれるお店を嫌いになるだろうか。そうすることこそ店に取っても客にとっても本来の目的を見失わないための行動なのではないだろうか。

何かを規制されると抜け道を見つけてズルをしようとする人が必ずでてくる。しかしそうやっていつもコソコソと逃げ回っていては自分の浅ましさを見透かされるだけでなく大きなチャンスを逃してしまうことになるのだ。