人に何かを頼むときに、「どんなのがいいですか?」と訊いても「なんでもいいですよ」と答える人がいる。なんでもいいならと手近なものを持っていくと大抵は「あ〜、これじゃない方がよかったかなぁ〜」などと言う。せっかく持ってきたものにダメ出しをする人。結局は何でもよかったわけではない。それなら最初から「大きめのドライバー」とか「柄の長いオタマ」というようにある程度具体的に言ってくれた方が二度手間が省けるというものだ。

誰かに何かを依頼するときには、自分の中に何らかの目的があって依頼しているはずだ。「オレも何したいかわからないんだけど、とりあえず歯ブラシ持ってきて」などということはないはずだ。もしそんな人がいたなら一瞬で今後のお付き合いをお断りする。目的もわからずにウロチョロする人には付き合っていられない。

何かを依頼するならせめてその使用目的を相手に伝えなければ相手も道具の選びようがない。何のために必要なのか、何のためにそれをするのかがわかれば頼まれた方も、「それをやるならこっちの方がいいと思う」とアイデアを出してくれるかもしれない。お互いの知恵を出し合いながら課題を解決することが協働という働き方だと思っている。奴隷に命令するように(したことはないけれど)、「黙って俺の言うとおりにしろ!」と怒鳴るばかりでは自分の非効率を改めることもできない。

自分と仲間が知恵と力を出し合ってこそ”いい仕事”ができる。ワンマンでは誰も間違いを正してはくれない。