ボクは20年くらい前までタバコを吸っていた。タバコをやめようと思ったのは決して健康のためではなかった。この頃から嫌煙ブーム・禁煙ブームが盛んになり、駅のホームの灰皿(喫煙所)は一番端っこに追いやられた。しばらくはホームの端っこまで歩いて吸いに行っていたのだが、東海道線の長いホームを端まで歩いたところで「あ、喫煙所は反対側だったか」ということがわかってまた5分ほどかけて歩いていくというようなことをしていた。

そのうちに「そこまでして吸うほどのものなのか?」とバカバカしくなって「タバコなんてやめてしまおう」ということになった。そのころから公共の場所にあった喫煙所は次々と撤去され始め、タバコの吸えるところはどんどんと狭められていった。喫煙所を探してウロウロと歩き回るのは後になって考えてみればまったくの時間の無駄だった。タバコをやめてから仕事の生産性も上がった。

当然ご存知だと思うがタバコは肺に負担をかける。タバコを吸っていた頃には「煙を吸い込んだ時のこの肺の息苦しさがいいんだよなぁ」などとバカなことを楽しんでいたくらいに肺にとっては大きな負担だ。肺に負担をかければ次第に肺は弱ってくる。そして今、世界中で流行っているのは肺炎だ。肺炎は肺が炎症を起こして酸素が取り込めなくなる症状だ。症状の名前なので原因は様々だ。

普通の風邪(流行性感冒)でも肺炎を起こすことはあるし(実は子供の頃に肺炎を起こしたことがある)、ペストでも起きることがあるという。肺が菌やウイルスに冒されて炎症を起こせば肺炎になる。肺が弱っていれば抵抗力も下がるので発症する可能性は大きい。だからタバコを吸う習慣のある人は肺炎だって重症化する可能性は非常に高いはずだ。

でも誰も言わないしどこにも書いてないのでボクが勝手に思っているだけだが、ちょっと考えればそんなことくらいは誰でもわかるのではないだろうか。たぶんボクの考えは間違っていない。だから今タバコを吸っている人は新型コレラで死んでしまいたくなければすぐにでもタバコはやめたほうがいいのではないかと思っている。「もう手遅れでしょ」という声も聞こえてくるが、今やめれば肺は今以上に痛めつけられることはなくなる。手遅れかどうかはわからないが重症化して死んでしまう確率は間違いなく低くなる。

ボクがタバコをやめるのは簡単だった。意思の弱いボクがすんなりやめられるとは思わなかったので最初は「禁煙ガム」を買った。少量のニコチンが含まれているガムだ。しかしそれを噛んでみたものの、高いくせに想定外の不味さで一度でやめてしまった。タバコの代わりに始めようと思った禁煙ガムがあまりにも不味かったので「そんなもの噛むくらいならガムなんかいらない」ということになって、ガムもタバコもやめてしまった。タバコもガムも面倒臭くなったのだ。その間にタバコを我慢したのは1ヶ月くらいだったろうか。それ以降は吸ってみたいという気持ちも起きない。

タバコを吸っている人だってたぶんそれくらいのことには気づいていると思う。それでもやめないのだから自分が肺炎になって死んでもいいと思っているのだろう。でもご自分がどうなろうと好き好きなのでどうなろうが知ったことではないけれど、タバコの煙の臭いで(電子タバコも煙は出ませんが肺の負担になるといいます)タバコを吸わない人に迷惑をかけるのはやめてね。