先日、ネット飲み会をしていたら友人の一人から「宅配便の配送の人が荷物を持って行ったら、ドアを開けた途端に除菌スプレーをかけられた」というような話がネットに載っていたという。ボクも今日になってネットを見ていたら同じような話が載っていた。所詮はネットの情報なので誰かが創作で書いたか話を盛り盛りにしたのだろうと思うが、新型コロナウイルスに沸き立つ今の世の中ならさもありなんというような話だ。

非常時や緊急時には、どんなことに遭遇しても自分を曲げない人とちょっとしたことに動揺してパニックを起こしてしまう人に二極化するような気がする。「そんなの関係ねーっ」と言ったり前もって心の準備をしていて落ち着いている人と、アワワとあわくって右往左往してしまったりパニックを起こして半狂乱になってしまう人だ。先ほどの話にあった「いきなり除菌スプレーをかけてしまう」ような人がもしいたならそれは後者に分類されるのだろう。

今は家の外に一歩でも出ればスーパーでもラーメン屋でもそこかしこに除菌スプレーのボトルが置かれていて、通りがかる人はほぼ全員がスプレーから出てくる液体を手に塗っている。ほんの数ヶ月前までは除菌スプレーなど誰一人として見向きもしなかったのにだ。もちろん手を除菌することは間違いではないし特に今は日本全国で一丸となって推奨されていることだ。だがそんなスプレーを使ったからといって手のひらについているバイ菌やウイルスの類がゼロになるわけではない。やらないよりやったほうがマシという程度だ。

それでもマスクをしていない人を見たり除菌スプレーを使わない人を見たりするとヒステリックに金切り声をあげて抗議する人もたびたび目にする。「マスクしてくださいっ!」「除菌してくださいっ!」と怒鳴るように声を荒げる。ボクはそんな人たちの心に波風を立てないように、人が集まるようなところではきちんとマスクをして除菌スプレーも使っている。それだけで安心する人がいるならお安い御用だ。でも家に帰ったら薬用石鹸で念入りに手を洗い、うがいのイソジンでうがいをしている。それがボクのやり方だ。
これは今までもインフルエンザが流行ったりした時には昔からやっていたことだし、ホテルに勤めていた頃から普段のうがい・手洗いも口うるさく躾けられてきた。ホテルでは自前のハンカチを使うことも禁じられており、濡れた手を拭く時には備え付けのペーパータオルを使うことが決められていたので、今更取り立てて違和感はないし面倒だとも思わない。

そういう習慣を守ることで、ボクにとっての精神的なバランスを保つことができているのかもしれない。もちろんこんな時期だから感染が拡大しないように、家の玄関から外に出るのは2〜3日に1度にしているし自分がすでに感染しているものと思って、誰かに移したりしないように注意もしている。

もちろんまだ自分が感染していないなら移されたくもないから、この時期にマスクもしないで外出しているような無神経でガサツな人のそばには近寄らないようにもしているが、だからといって「マスクしてくださいっ!」とヒステリーを起こすこともない。法律で命令されているならまだしも「みんなマスクはしようね」といっているレベルだ。人それぞれに事情もあるし考え方も違う、と思っている。そんなに神経質になることもないと思っている。もちろんボクは平和主義だから波風を立てないように周囲に気を使うことには心を砕いていることだけはここではっきりと申し上げておきたい。

それにしても非常時や緊急の時でも、極端にならないでバランスをとって精神の安定が崩れないようにすることはそんなに難しいことなのだろうか?などといっているボクがいざというときにアワを食ってパニックになっていたら思う存分指を差して笑ってくれたまえ。