SNSを見ていたら、新型コロナの流行と二年前のインフルエンザの流行と感染者や死者の数字を比較して、「新型コロナなんて大騒ぎするほどのものなの?騒ぎすぎじゃないの?」と言っている若造がいた。ちょっとくらい頭を使って欲しい。インフルエンザにはワクチンもあるしなんといっても治療薬がある。しかし新型コロナにはまだ何もない。予防する薬もなければ罹っても治療する術がないのだ。それくらいのことも今の若者はわかっていない。経験のない若造の知恵なんてそんなものである。

経験があるからといってそれだけで”賢い”のかといえばそんなこともない。人は経験したことのほとんどを忘れてしまう。覚えているのは自分自身や愛する人が重大な生命の危機を感じたことくらいでそれ以外のことは何年かすれば忘れてしまう。だから誰にとっても過去の経験はあまり当てにならない。

それでも今自分が置かれている状況をよく見て論理的に判断することは経験が浅くてもわかることだ。今も湘南の観光地は首都圏全域からドライブにやってくる車で大渋滞している。渋滞していれば時間もかかってお腹も空いてトイレにも行きたくなってお店などに入るだろう。お店に入れば「車でドライブなら大丈夫」と思っていても誰かしらに接触する。

首都圏で2番目に感染者の多い神奈川県である。そこで出会う人の半分くらいはまだ検査などしたこともない感染者かもしれない。そんなところでウイルスに染された自分が地元に帰って周りの人に感染を広げていく。そんなことくらい想像できそうなものだが、経験豊かなはずの高齢者ほど意気揚々とやって来る。あんたの地元がどうなっても知らないからな。罹って病院に行っても治す薬なんてないんだからな。