スイーツや揚げ物を食べるときに罪悪感を感じるという人がいる。それは過剰な糖分や脂分を摂取してしまうからだろう。さらに塩分も含めれば「罪悪三兄弟」の出来上がりである。しかしどれも美味しく感じるのでやめられない止まらないということになってしまう。

先日NHKの番組で、人類はなぜ塩や糖、脂、アルコールの虜になってしまったのかという特集番組をやっていた。5人組の中のYメンバーが不祥事を起こしてクビになり4人になってしまったあの元アイドルグループが、人間のはるかご先祖様になりきって演じていたが、あの部分は必要なかったように思った。何れにしても他の動物たちが好んで食べることをしない食べ物に魅力を感じて食べ過ぎてしまい挙げ句の果てには成人病のような不具合まで生み出してしまったのに、それでもまだやめられないでいるのだから自分も一種の依存症なのかと暗澹たる気分だ。

それにしてもテレビのグルメ番組など見ていると出演しているモデル風の女性は糖、塩、脂を食べるときには決まって「罪悪感を感じちゃう〜」と言っている。罪悪感ってなんだろう? 簡単に言えば罪悪感とは”罪を犯したという意識”である。ものを食べることが罪なら人は罪を犯さずに生きていくことはできない。”罪悪三兄弟”だって人間にとっては必要な栄養素の一つである。全く食べなければ死んでしまう。だがそれを食べ過ぎるから肥満だの成人病だのと別の問題が起きるのだ。

でも塩や脂、糖分を食べることには罪悪感を感じても同時にコラーゲンを摂取すれば罪悪感は無くなるのだという。ちょっとどころか言ってる意味がさっぱりわからない。コラーゲンが塩や脂、スイーツの糖分を中和するとでも思っているのだろうか。ここまでくると頭がおかしくなったのではないかと思ってしまう。

しかしそれは誰に迷惑をかけるものではない。誰かに迷惑をかけてしまうなら罪悪感を感じるかもしれないが誰に迷惑をかけるというのだろう。それは自分が苦しんだり醜い姿を晒すようになるだけで他の人には問題にならない。つまり自分が自分に罪を犯しているだけだ。自分が自分を痛めつけているならそれをやめればいいのに「罪悪感に負けちゃう〜」と言いながら暴飲暴食を繰り返す。

その被害を受けるのは自分の美しい姿を愛してくれている恋人だろうか。自分が成人病にならないように肥満をなんとかして欲しいと思っているパートナーだろうか。その人たちはたぶん自分も大切に思っているである。大切な人には迷惑をかけても自分の欲求はもっと大きいのだろうか。それならば生活が破綻してもギャンブルがやめられない依存症患者と同じなので仕方がない。

そう言いながらもそのモデル風は、やがて成人病になるかどうかはわからないがいつまで経っても醜い姿にはならない。つまり自分を醜い姿にすることに”罪悪感を感じて”恐らくはカメラが止まった途端に食べるのをやめているに違いない。そこで守っているのは恋人でありパートナーであり自分の仕事なのだろう。でもそんな行動を見せられた人だけが「あんなに食べても大丈夫なのか」と勘違いをして自分だけが罠に落ちる。

その後に自分がどうなろうと自分が痛い目にあうだけなら罪悪感など感じることはないのだから、思う存分に食べたほうが幸せになれるんじゃないかと余計な気をまわしてしまうのだ。