瓶の蓋やペットボトルのスクリューキャップなどにはネジ式の蓋が使われている。ヘビーデューティーなところでは自動車のタイヤを固定しているのもホイールナットという雌ネジで車側についているボルトにホイールをはめ込んでからネジで締め付けている。生活のあらゆるところで使われているネジだが、うまく使いこなすのにちょっとしたことがあることは誰でも知っている。

ネジは最初が肝心だ。ガラス瓶の口に蓋を合わせていきなり締めようとすると蓋が傾いたまま瓶に食い込んで完全に閉まっていない状態で動かなくなってしまうことがある。これは瓶の側に切られているネジ山と蓋の方のネジ山が適切な角度で噛み合わなくなってネジ本来の機能を果たせなくなっているからだ。しかし身の回りにはそんな中途ハンパな状態で放置されている蓋をゴマンと見かける。

ガラス瓶やペットボトルの蓋くらいならせいぜい周りのものを汚したりバッグの中を水浸しにするくらいで大事故に発展する可能性は低いかもしれないが、車のタイヤがこのような状態できちんと固定されていなければ走行中にタイヤが外れて死亡事故を起こすことさえあるし事実過去にはそのような事故が数多く起きている。

ネジ山をきちんと嚙みあわせる方法は簡単だ。蓋を閉める時に瓶に合わせたらいきなり締める方向にまわすのではなく、最初に半周くらいを逆に回すと「カチッ」という音がして正しい角度で嚙みあわせることができることは誰もが知っていることだろう。でもそんな簡単なことさえやらない人が多いというのはどういうことなのだろうか。

ボクは、そんな状態に気づかず、いや気づいていてもそのまま放置するような人には仕事でもなんでも信用して任せる気にはならない。そんな無神経な人は細かいところに気を回すことをせず仕事の仕上がりも大雑把なのだ。そんな人の周りに集まってくるのはやっぱり大雑把な人ばかりである。類は友を呼ぶ。すると自分も大雑把な人たちに囲まれてしまう。そんな環境に我慢することはできないのでそういう人には近づかないようにしている。