テレビの天気予報を見ていると「関東南部ではところによっては平野部でも雪が…」などと言うことがある。そして映し出される光景は埼玉県の大宮駅前だったり東京の八王子や高尾だったりする。まぁ異論はあるが八王子はまだ目をつぶろう。しかし高尾は少なくとも平野部ではないし大宮は関東南部ではない。個人的に埼玉県は関東北部だと思っているが百歩譲っても関東中部だ。

北関東三県と言われるように群馬・栃木・茨城が関東北部であることは間違いない。しかし南関東は東京・千葉・神奈川の三県だろう。これは海があるとかないとかの問題ではない。「関東南部の天気」と言いながら埼玉の天気予報を伝えられるのは現実的ではないということだ。

ボクもかつては仕事で埼玉の大宮近くまで片道3時間もかけて通っていたことがある。電車に乗って東京を過ぎ荒川の鉄橋を超えるあたりであたりの空気が内陸性の気候に変化したことを感じる。そして大宮を過ぎると上州のそれになるのだ。横浜あたりでは雨が降っていても(当時は横浜に住んでいた)大宮周辺まで行くと大陸性の乾燥した気候になって晴天だったりするのだ。

群馬でも南部の前橋や太田と沼田以北の山岳地帯では天気は全く違っていたりする。いや東京だって大手町と八王子の天気が違うのは当たり前だとしても新宿と品川でさえ天気も気温も風向きも異なっていることは普通だ。

かつてテレビで衛星放送(BS)が始まった時に各放送局は得意満面で「世界の天気」を放送したことがあった。別に衛星放送だからといって「世界の天気」を放送する意味はない。受信できるのは日本国内だけなのだ。その時に笑ってしまったのはアナウンサーが「世界の天気です。アメリカは晴れでしょう。ヨーロッパは雪です。アフリカは変わりやすい天気で注意が必要です。」などと言っていたことだ。それを聞いてどんだけアバウトなんだろうと呆れてしまった。

天気予報は、まずは自分の行動に関係した地域のものがわかればそれでいい。神奈川に住んでいても東京に行く予定がない日には都心の天気は二の次である。自分が行かない場所でにわか雨が降るからといっても自分の頭の上が一日中いい天気なのならわざわざ折りたたみ傘を持って家を出る必要はない。

そういう意味で天気予報は自分の行動に合わせて情報をカスタマイズして見る必要がある。情報は多ければ多いほどいいというわけではない。