このところNHKでは「首都直下地震」のキャンペーン中らしく、あちこちの番組で実際に起きた時のシュミレーションドラマや災害対策などを放送している。その中で話題になっていたのだが東京に住む人のうち15人中20人は何の対策もしていないのだという。例えば戸棚などが転倒しにくいように取り付ける突っ張り棒や水や食料の備蓄、非常用持ち出し袋なども「やらなきゃと思っているんですけどなんか面倒くさくてやってません」という人が全体の75%にも及ぶらしい。

一度でも地震災害や洪水災害に遭ったことのある人は心構えもできているしきちんと準備もしている人が多いらしい。大人になっても子供と一緒で「痛い思いをしないとわからない」人がほとんどなのだ。

3.11の東日本大震災をキッカケに我が家では災害対策を細々と始めた。最初は家具が転倒しにくいように突っ張り棒を取り付けた。続いて使った後のペットボトルに水道の水を入れて30本ほどは保管してある。他にも30Lのキャンプ用の水容器にも水が入っている。これは毎年3月になったら水を入れ替えるようにしている。だからウチの水は古くても一年前の水道水というわけだ。保管場所は倉庫部屋の普段は手が届かないようなデッドスペースである。

食料品やガスカートリッジなどは特に災害用というわけではなく日常使うものを多めに在庫しているだけだが普段に近いような食事なら3日間、生きるための最低限としてなら1週間ほどは持つはずだ。これは普段から切り崩しては新しいものを買ってくるので賞味期限などは気にしていない。災害用トイレや手回しラジオなどは一度買っておけば腐るものでもないので年に一度点検する程度である。この程度の手間なら特に面倒臭いこともないのだが、やらない人はそれでもやらないらしい。

我が家では地震や台風、津波などの災害別に基本的な行動方針を決めている。マンションなので津波や浸水については「うちの部屋が水に浸かるくらいなら平塚や茅ヶ崎は全滅状態だろうからその時は諦める」(リスクの受容)ということにして「地震なら建物が崩れないなら逃げない」ことにした。でも火事ならたぶん逃げるだろう。熱すぎるのは嫌いだ。竜巻は…、トイレに逃げ込んでじっとしている。それぞれのケースでそうなった時にもたぶん物資は手に入らないだろうしどこにも行かれなくなるだろうから家でゴロゴロするためにもある程度の本は必要だ。それ以外の時間は手回しラジオのハンドルをグルグル回して充電でもしていればいい。

もっとも停電、断水は織り込み済みだが普段からネットに頼る生活をしているのでテレビもネットも見られないとなると暇を持て余すに違いない。歩いて近くの川の様子を見に行って写真でも撮ってSNSにアップしたいところだが、インターネットが使えないのではその気にもならない。だから川に流されて行方不明になる可能性は少ない。ガスカートリッジは売るほどあるが水も食材も限りあるから料理をして酒池肉林というわけにもいかない。

停電したら音楽も聴けない。もしかしたら退屈こそいちばんの災害になるのではないかと今から心配している。あー困った困った。