もうしばらく前のことだがApple(コンピュータ)が地図アプリを作ったと話題になったことがあった。その頃の地図アプリといえば「Yahoo!地図」と「Googleマップ」の2強で他の追従を許さない状況だったがそこへ”GAFA”の一角であるAppleが新規に参入するというので業界ではかなり耳目を集めた。結論から言えばAppleの地図アプリは全く使い物にならなかった。ボクは当時仕事でも地図アプリを使っていたのだがリリースされた数日間はお試しで使ったものの酷いサービスですぐの愛想を尽かした。その後はあっという間に世の中から忘れ去られてしまったのだが未だに使われているサイト(Facebookなど)を時折目にするが驚くほかはない。

Appleというメーカーには狂信的な信奉者がおり、どんなに最悪な製品をリリースしても「最高!」「夢のようだ!」「今まで目にしたことがないほど素晴らしい!」と絶賛する人が少なからずいる。しかしそれらの狂信者でさえ今ではスマホにはGoogleマップをインストールしている。街中の繁華街の地図を検索しても北海道の大平原のように道もない地図が表示されたら誰でも呆れてしまうだろう。実際ボクのiPhoneにもGoogleマップアプリがインストールされている。

今お話ししているAppleのマップ機能やGoogleのAIスピーカー・アレクサなどを使ってみるとわかるが「こりゃ使えたもんじゃない」と思うことも多い。音声認識やマップ表示の機能などはいわゆるAI(人工知能)技術とは関係がないのにかなりのレベルにまで達しているがことAIとなると実用化にはまだ程遠いと思ってしまうことが多い。特に”会話”などを円滑に進めることはほとんどできない。もちろんリクエストや質問に関してはそれなりにマトモな答えを返してくることもあるがそれとてAIが意味を理解して考えた結果で答えているわけではない。AIが聞き取れたキーワードと”覚えている回答集”を検索して”どんな答えをするケースが多いか”調べて回答しているに過ぎない。

GoogleのMap機能はとても使いやすいのにAppleのマップ機能は全くダメという話は最初にした。ところがカーナビに関してはGoogleマップのカーナビ機能はそれなりになかなかのものだがYahoo!カーナビの方が画面は格段に見やすい。なんというかカーナビライクな画面なのである。ところがYahoo!カーナビで目的地を検索すると時としてとんでもない場所を探し出してくることがある。目的地の検索に関してはGoogleマップの方が圧倒的に優れている。だからボクはGoogleで検索した目的地の住所をYahoo!カーナビに入力してから使うというような面倒な手順でカーナビを使っている。ちなみに我が家の車に純正のカーナビは付けていない。

そんなボクだが最近になってWindowsパソコンに愛想を尽かして自宅のパソコンをAppleのMacintosh(いわゆるMac)に切り替えた。仕事でも汎用コンピュータからパソコンに移った当初から使い続けてきたWindowsパソコンだがこの25年間に何台も買い換えてきた。それは新品に買い換えてから4〜5年も経つと必ず壊れて動かなくなってしまうからだ。もっともAppleのコンピュータが壊れないわけではないがOS(基本ソフト)の設計が全く違っておりどちらかというとUNIXという業務用OSに近い設計をされていることからWindowsよりも信頼感があったのだ。会社ではWindowsが支給されていたので勝手に換えてしまうわけにもいかなかったが、もう開発などの業務はないので呪縛から解放されたというわけだ。

Macに換えたからといって全てがうまくいっているわけではない。Windowsで使い慣れたソフトが使えなかったり、バグ(プログラムの不具合)がなかなか修正されなかったりネット上の情報が少なかったりして難儀することもあるが、今のところ致命的な欠点は見つかっていない(Windowsのカードゲームができなくなったくらい)。しばらくはこのままで様子を見てみようと思っている。

このテの製品やソフトはどこのメーカーのものが圧倒的に優れているというようなことはない。長所もあれば短所もある。それらをうまく組み合わせて自分が使いやすいようにカスタマイズすることで次第に自分の手足のように動くものになるのではないかと思っている。このコラムが急に滞るようなことがあれば「例のMacが壊れたのかな?」と思っていただければまず間違いない(笑)