「賛成ですか?反対ですか?」と訊かれて即座に回答することができるだろうか。それは政治や経済のことかもしれないしグルメの話かもしれない。「あの店はハンバーグは美味いけどパンがバサバサでいただけない」などと一部には賛成だけど全体をみると賛成できないということはよくある。総論賛成・各論反対というやつだ。

「アンケートに答えてください」と言われることが度々ある。街角でキャッチに遭うことはほとんどなくなったがネット関係では毎日のようにアンケート依頼が舞い込んでくる。どうでもいいものや怪しそうなものはスルーすることにしているが、ちょっと面白そうなものだと質問とその答えの選択肢を覗いてみることもある。そこでよく目にするのが「いい」「悪い」「どちらでもない」だ。いざ答えようと思っても真剣に考えれば考えるほど「どちらでもない」を選びたくなる。質問者はどういう答えを求めているのだろうか?

「どちらともいえない」という回答をするときには答えに悩んでいるとは限らない。全体としてはいいと思ってもこの部分だけは目をつぶるわけにはいかない時だ。くだらないアンケートなら答えるのをやめてしまうが面白そうな話だと悩んでしまう。結果、「どちらでもない」にマルをつけてしまうのだ。

このアンケートを作った人は真剣に答えて欲しいと思っているのかと不信感たっぷりだ。自分が答えるとしたら何と回答するのだろうかと思ってしまう。もしかしたら本人は何も考えておらず上司から「アンケートをやれ」と命令されて漫然と作っているだけなのかもしれない。そう思うとこちらも真面目に答える気もなくなり途中でやめてしまったり「どちらでもない」ばかりの回答になるのだ。これではアンケートを取る意味がまったくない。

そもそも一つの答えだけに諸手を挙げて「大賛成!」なんて言えるのは普段から何も考えていない精神が大雑把なヤツだと相場が決まっている。