「ラフォーレ」をご存知だろうか。原宿にあるお洒落な商業施設やリゾートなどを運営する会社だ。運営母体はあの「六本木ヒルズ」などを運営する大手デベロッパーで不動産会社の「森ビル」である。

ラフォーレはフランス語のLa Forêtで森を意味する。なんのことはない、森ビルだからラ・フォーレなのだ。このように日本語を単純に外国語に置き換えることでお洒落なネーミングになっている例は他にもたくさんある。

かつての女性向け転職情報誌「サリダ」はスペイン語のSalidaで、「出口」を意味するが「就職口」という意味もあるらしい。転職するには今の会社を辞めていくのだから、今の会社の出口を通らなければならない。流行り言葉でいえば”卒業”である。卒業をイタリア語で言えばラウレア(laurea)になる。もうひと捻りすれば卒業アルバムのタイトルにもなりそうだ。他にも三菱の車にディアマンテという高級車があったがこれはイタリア語やスペイン語でDiamante・ダイヤモンドのことである。三菱のマークといえばスリーダイヤモンドだ。フラッグシップの車の名前にはふさわしいだろう。

日本の商品やサービスの名前にはこのようなものがゴマンとある。「それって日本語をイタリア語にしただけじゃん」と思っても、英語ではよく知られた言葉だったりしてちょっと白々しくなってしまっても、ちょっと変わったフランス語やドイツ語、イタリア語、スペイン語、ギリシャ語、ラテン語などにすると簡単にお洒落な名前になったりする。

例えばスバルがかつて販売していた軽ワゴン車「ドミンゴ」はスペイン語で「日曜日」のことである。これを英語で「サンデー」と言ってしまってはパフェと間違えられるかもしれないが日本人にはまだあまり知られていない言葉にすることで全く違ったイメージを与えることもできるのだ。商用の軽のバンでも「ドミンゴ」なら休日に家族を乗せてピクニックにも行ってみたくなる。

昔、企画部で商品名やサービス名を考えていたころにはそんな”言い換え命名辞書”を持っていたけど、どこにやっちゃったかな?