パンの耳もピザの耳の食べないという人がいた。固くて美味しくないから食べないのだそうだ。確かにパンの耳は白い部分よりも固い。だからと言って噛み切れないほどの固さではない。日本で売られているサンドイッチの多くも耳が落とされている。パンの耳が嫌いだという人はいったいどれくらいいるのだろうか。ボクはパンもピッツァも小麦粉の焼けた香りが好きでその味と香りを楽しんでいるので理解できないのだが、まぁ食べたくないというなら無理に食べろとは言わない。でも食べられるのに勿体ないなぁと思う。

実はラーメンも餃子も、もちろん中の具やスープもいいのだがボクは麺や皮のモチモチ感と香りが好きである。だから家で焼餃子を作るときには極厚タイプの皮を選んで買ってくる。皮も家で作った方が美味しいことは分かっているのだが、キッチンが粉粉になって面倒くさいのでたまにしかやらない。でもたまに作る水餃子のプルンとした皮の味わいは最高だ。「油でベトベトになるから家で揚げ物はやらない」という人も多いがボクは粉粉になる方が厄介に感じる。まぁどうでもいい話だ。

ただ思うのは小麦粉なら焼いていなくても好きなのだからボクはタダの小麦粉好きなだけかもしれない。もっとも唐揚げや天ぷらの衣には小麦粉の香りを感じることはないが別の意味で唐揚げも天ぷらも好きである。

小麦粉の香りの中でも一番好きなのがパンが焼けた時の匂いだ。街のパン屋さんでパンを焼いている匂いも好きだが家のホームベーカリーで焼く匂いも遜色ない。だから我が家では食パンを買うことはほとんどないし、この数年間の間に食パンを買った覚えもない。しかしバゲットが食べたいときは買ってくる。家のオーブンでは小さいサイズしか焼けないから欲求不満がたまるのだ。

最近は子供の中にも小麦粉アレルギーを持っている子が多いと聞く。ボクらが子供の頃にはそんなにいなかったと記憶しているが今ではアレルギーを持っている子供が多い。ボクの子供も小さい頃は卵のアレルギーを持っていたが、少しずつ食べさせているうちに幸いにも治った。程度が軽かったのかもしれない。好き嫌いならともかくアレルギーで食べられないものがあるのは何とも可哀そうな気がする。こんなにもアレルギー体質が増えてしまった原因はどこにあるのだろうか。

いずれにしてもボクには今のところ食物アレルギーはない。琵琶湖の鮒ずしと中国のピータンは大嫌いだが食べられないことはない。昔は牡蠣が食べられなかったが誰かに「肝臓にいい」と聞かされてからは大好物になったのだから現金なものである。今では三陸の牡蠣を取り寄せてまで食べるほどだ。

食べ物を美味しいと感じるときのポイントは人それぞれに違う。春巻きを食べるときのパリッ!サクッ!という歯触りと辛子醤油の味わいは素晴らしいと思う。ナポリピッツァの生地の小麦粉の香りとトマトソースやチーズのハーモニーに香るバジルも我慢できないほどに美味しいし、お寿司の酢飯と刺身の間に香るワサビの香りと醤油のバランスは絶妙だ。天つゆに溶いた大根おろしと揚げたてのかき揚げも美味しいが、大根おろしと天つゆだけでも十分な酒のつまみだ。かくのごとくこの世は美味しいもので溢れている。そんな中でダイエットは非常に難しいミッションだ。

結論をいえば、結局ボクはただの食いしん坊なのかもしれない。