グルメサイトでも家電サイトでもネット通販サイトでも口コミが大人気だ。「コスパがいい」「絶対に行くべき!」「店員の態度が最悪」「安っぽい」「中国製だった」「いい時と悪い時でムラがある」「一度使っただけで壊れた」「5年使っているが最高に満足」などなど、同じ店や商品でも投稿によるバラツキは大きい。それはそうだろう。一度使っただけで壊れたといっても非常識な使い方をする人もいるし、使い方を間違っていたのかもしれない。「 (美味しいから) 絶対に行くべき」という人の味の好みを知っているわけではない。そのあたりの判断は”統計的”に見ることにしている。最高と最低は無視して見るわけだ。極端な人はどこにでもいる。

そもそも他人の評価を気にして自分の行動を決めるなんてバカバカしい。他人の評価はあくまで他人が評価したものだ。自分は自分だ。自分がいいと思うかダメだと思うかは体験してみなければわからない。でも10人が10人とも「最悪だ」と書き込んでいたらちょっと躊躇する。掘り出し物の可能性もあるがそこまで冒険するほどのものでもない。

それを食べたり使ったりするのは他でもない自分だ。食わず嫌いという言葉があるように他人の評価だけを信じて何10年も手を出さないでいたが、ある時、罰ゲームで食べさせられたら意外に美味しかったということもある。大切なのは自分がどう感じるかだ。だからといってそれを他の人に押し付けても意味はない。その人がたとえ食わず嫌いだったとしても「絶対に美味しいから食べてみな」などと勧めるのは余計なおせっかいというものだ。本人が食わず嫌いでもいいと思っているならそれでいいではないか。

自分の評価はあくまで自分だけの評価でいい。他の人がどんな判断を下すのか興味はあるし参考にすることもあるが、最後の責任は自分にしかない。判断するのは自分だ。