テレビのスペシャル番組をご覧になったことがあるだろう。いわゆる”特番”である。いつもは1時間枠で放送している番組が2時間や3時間に延長されたり、いつもの番組とは全く関係のない内容の番組に差し替えられたりする。その裏にはテレビ局や制作会社、スポンサーなどの都合があるのだろうが、そんな事情を一般の我々がうかがい知ることはできない。ひとつ確実にいえるのは「スペシャル番組はつまらない」ということだけだ。

最近は2~3か月に一度くらいの割合でテレビのスペシャル番組が放送される。かつては番組改編期の4月や10月だけだったが、最近では番組の短期化によってしょっちゅうスペシャル番組をやっているような気がする。その裏にも数々のオトナの事情があるに違いない。いつもやっている番組ならいつもの惰性でダラダラと見てしまうこともあるが、いつもと全く違う内容の番組を惰性で見ることはまずない。

いつもの週と同じような内容でもスペシャルになると往々にしてツマラナイ内容になる。それもそのはず、同じ内容を2倍3倍に引き延ばすのだからアタリマエだ。中身も間延びしてしまって最後まで見る気になれない。とにかく内容が薄いのだ。普段でさえ中身のない番組をさらに薄めているのだから味も臭いもまったくない。味というものはたとえ自分の好みでなかったとしてもある程度の濃さがあるから感じるのであって、水で薄めたビールのようでは不味いだけだ。

それでも放送局はそんな番組を大量生産して今日も明日も垂れ流している。かつては日本の大衆娯楽の頂点にあったテレビも落ちぶれたものであることよ。