いつかやらなければいけないことは分かっているのに、何となくグダグダと先送りして、いつまで経っても踏ん切りがつかないことがある。いつになったらやるのか?どこかの予備校の先生みたいな人に「今でしょ!」とハッパをかけてもらえばヤル気になるのだろうか。もちろん楽しいことだったらすぐにでも手を付けるのだろうが、そんなにやりたいことでもないと、何かのキッカケがないと始められなかったりする。

部屋の掃除もそんなことの一つだ。掃除が好きで好きで仕方がないという人もいるから一概には言えないが、大抵の人にとって部屋の掃除は面倒くさい。暮らしているうちに少しずつ散らかっていく部屋は、どれくらい散らかった時に片付ける気になるのだろうか。昨日より今日、さっきより今の方がほんの少しかもしれないが確実に汚くなって散らかっているはずだ。でも「もう我慢できない」と感じる瞬間がないと片付ける気にはならない。「もう我慢できない」の「もう」はどれくらいのことを指すのか。どこで線引きするのか?確固たる基準がないことが決断できない一番の原因なのだ。

そんなあいまいな基準を決めることは難しい。だから人は”年末になったら”とか”リフォームしたら”などという区切りのいいところで実行しようと自分に言い聞かせる。そうやって自分で自分に言い聞かせることで、「あの時にそう決めたんだから」と重い腰を上げるのだ。ダラダラとした生活に踏ん切りをつけるには、それを自分で決めて実行することが大切なのだろう。

もうすぐ世間はゴールデンウィークという長期休暇に突入する。ボクは特に休みもないしどこにも行かない(行けない?)から、この連休中に納戸を整理しようかと思っている。特に休みでもないしやることはいつもと変わらないのだけれども、世間が10連休だというこの機に乗じて、なぜかボクも自分に踏ん切りをつけようとしている。