バックアップ

ボクは普段から仕事で「Evernote」というクラウド型の文書管理ソフトを使っている。複数の端末からアクセスして文書の更新をするには一元管理ができてとても便利なのだ。デスクの前で書いたり電車の中で思いついてスマホから書いたり、たまにはカフェでMacBookを使ったりしてもその内容は全部クラウド上に同期されて一元管理できる。ボクが書くほとんどの文書はEvernoteのサーバに保管されているのだが先日突然、不具合が起こった。

デスクトップパソコンのWindowsをスリープ状態から復帰したら突然、Evernoteの中身の文書がひとつも表示されなくなった。文書自体はローカルのパソコンにもクラウドのサーバにも保管されて随時同期をとっている(一旦、ローカルに保存してからサーバと同期させている)のでたとえサーバ上の文書が全部消えてしまったとしても他のデバイスから復旧することはできる。だから焦ることはなかったが、メインに使っているデスクトップで不具合があるとちょっと面倒なのだった。しかし画面をよくよく見てみると文書は画面に表示されなくてもサーバに保管されていることは分かった。しかしその文書が表示されなくては見ることも更新することもできない。

うちにはWindowsデスクトップとノート、MacBook、Linuxノート、iPhone、iPad、Androidスマホがある。システムの検証用に使っているのだが、試しにWindowsのノートやMacBookを立ち上げて確認してみた。MacBookでは普通に表示されたがWindowsノートではいつの間にかソフトのバージョンが古くなっていて立ち上がりもしなかった。そこで古いソフトをアンインストールして新しいバージョンをインストールしなおしたら正常に表示された。iPadでもiPhoneでも正常に表示された。「これはデスクトップもバージョンのせいかもしれない」と思ってバージョンを確認してみると確かに最新のバージョンではない。それにしてもマイナーアップデートで致命的なエラーが起こるのはいかがなものか、などとぶちぶち文句を言いながらWinのデスクトップもアップデートしてみた。しかしこっちは直らなかった。

「Windowsのトラブルではまず再起動してみる」が基本だ。それでダメならソフトを一旦アンインストールして入れなおしてみる。そこでアンインストールしてから再起動して最新のバージョンをインストールしなおしてみた。あっさりと直った。

パソコンに限らずトラブルが起きた時は問題を切り離すことが基本である。問題を細分化していって「どこで問題が起きているのか」を突き止めて対策するのだ。今回はEvernoteのサーバで問題が起きているのか自分のデスクトップパソコンの問題かを切り離すために他のデバイスで正常に動くかどうかを確認した。デスクトップパソコンに問題がありそうだということが分かったらソフトのバージョンを最新にしてバージョンの問題かどうかを調べた。バージョンの問題ではないことが分かったのでパソコン自体のソフトに問題が起きているらしいので全部をインストールしなおしてみたわけだ。

トラブルシューティングの基本は問題を切り離すことから始まるが、これは科学や実験や自然の観察でもいえることだ。不確定な要素をできる限り取り去って変化させるパラメータを一つだけに絞り込めれば、パラメータを変化させることによってその要素が動物の行動や化学変化などに影響しているのかどうかを類推するカギになる。複数のパラメータが動き回ってしまっては相関関係すらつかめない。

話は戻るが、トラブルの復旧で一般的なのはバックアップだ。バックアップと言えばファイルやデータベースのバックアップを思い浮かべることが多い。スマホやパソコンも普段からバックアップを取っておけば何かのトラブルが起きた時にもバックアップからレストアして元の状態に戻すことができる。でも何かをやる手段についても、違うやり方で実施したり回避したりする方法を用意しておくことは大切だ。一つの手段だけしか持たずそれが壊れたらオシマイというのでは不安で仕方がない。それもあってボクはIT環境については普段からいくつかの手段を用意することにしている。

考えすぎかもしれないが「備える」ということはそういうことなのだ。機械は必ず壊れる時が来るのだから。

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