ナンパできないニッポン人

先日、どこかのテレビ番組でやっていたが、日本人の男の子は他国民と比べて女の子をナンパしないらしい。特にバーや居酒屋などで知らない女の子のグループに声をかけることはほとんどしない(らしい)。それは一対一でもあまり変わらない(らしい)。

ところが、いわゆる”ナンパのメッカ”のような場所では日本でものべつ幕なしに声を掛ける(らしい)。あまり信用できない実験ビデオではあるが実験開始から10秒位でオトリの女の子がいきなり男の子から声をかけられ、その後30分の間になんと25回もナンパされたのだという。これが事実だとするならまさに”のべつ幕なし”というにふさわしい(笑)

経験者によれば、ナンパのメッカにはナンパされに来る女の子も多いから声を掛ける方も断られる確率が低い(らしい)。だが他の場所では女の子もナンパされることが目的ではないから断られる率が高い(らしい)。需要と供給のバランスだ。しかしどうせなら断られるよりも断られないほうが男としても嬉しいしプライドも傷つかないで済む(のだと思う)。

日本人は何につけても断られると傷つく人が多い(らしい)。だから就活では学生のみならず定年後の再就職先を探す高齢者も、何度も断られ続けると”心が折れ”そうになるのだという。最近では政府が有効求人倍率が全国すべての地点で1倍を超えたと事あるごとに宣伝しているのでなおさらだろう。そこで断られれば”自分は社会に不要な人間”だというレッテルを貼られたように感じるのかもしれない。

念の為に言っておくが、有効求人倍率が1倍を超えているからといってすべての人に就職先があるわけではない。企業にだって人を選ぶ権利があるからだ。「男がいい」「女がいい」「新卒者がいい」「若者がいい」「高齢者はダメだ」など、条件にあった人を求める。求人票に「対象年齢:18~59才」と書かれてあっても30代と50代の人が同時に応募してくれば30代の方を選ぶことが多い。恐らく50代、60代の人が職を得るのは予想以上に難しいはずだ。たとえ求人票の応募条件に合っていたとしても若い人が応募してくるまでは誰も採用しないことも十分に有り得る。

話を元に戻そう。
ナンパのベテラン(?)によれば「ナンパして断られることなんて普通だ」という。断られるたびにしょげているようではナンパなんてできないのだそうだ。だから断られることなど何とも感じていない。学校のテストでも毎回のように赤点(不合格点のこと)を取っているとそのうちに何とも感じなくなる。そのうちに「またか」とすら思わなくなる(らしい)。ちなみにボクは幸いそこまで赤点を量産しないで済んだ。

しかし普通は自分を否定されれば多かれ少なかれ心が傷つく。普通の人は傷つくことは辛いことなので出来ることなら避けて通りたいと思う。学校のテストや就職を避けて通るのは難しいが、ナンパなどは普通の人にとってはやってもやらなくてもいいことなので傷つきたくなければ避けることは簡単だ。

しかし欧米や中南米、アラブ地域、中国、韓国でも、男が女の子を誘って断られることなど何とも思わないのだという。「ナンパしないでどうやって女の子と知り合うの?」とまで言い切る。とにかくOKされるまで声をかけ続けるらしい。そんなのはイタリア男だけなのかと思っていたが、そうしないのは逆に日本人男だけらしい。もっとも男を生物として考えればナンパという行動はごく自然だ。ほとんどすべての生き物も季節感はあるものののべつ幕なしにナンパしている。

自分が傷つきたくないから断られやすそうなことはしない。傷つくのは失敗するからだ。失敗の要因の一つに”極度の緊張”がある。本番でアガってしまって失敗した経験は誰にでも1度や2度はあると思う。失敗しないようにと思うから緊張する。だから失敗してもいいと思っている時にはあまり緊張しない。ガイジン男は「失敗してもいい」いや「失敗してアタリマエ」と思っているから失敗を恐れないしそもそも失敗だとも思っていない。だから緊張もしないし傷つくこともないのだ。

大勢の人の前で話したりプレゼンテーションした経験のある人も多いだろう。その時には緊張しただろうか。「上手くこなしたい」「評価されたい」と思ったときは緊張する。しかし誰もがいつも成功して上手くやっているわけではない。いや上手くいくほうが少ないのだ。他の人を見ると常に上手くやっているように見える。テストのときも周りの人がみんな頭良さそうに見えたりする。だが実際には他の人もほとんどの場合は失敗している。他人には上手くいった時の話だけをするからそう感じるだけだ。

だから何かに取り組む時には「100%失敗する」と思っていてちょうどいい。もちろん他の人に言うことではないが自分の心の中では「失敗も経験だ」「そのうち上手くやるさ」程度に考えてちょうどいい。何事も大げさに考えるから失敗が怖くなる。そういう意味で日本人(の男の子)は必要以上に真面目でナイーブなのだ(たぶん)。

ボクはもうナンパすることに魅力を感じなくなってしまったので、常に避けて通っている。

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