日本人の英語が欧米人に通じないわけ

■ 日本人は対人恐怖症?
今回はマーケティングでもセールスの話でもなく、最近感じたことを書いてみます。先日、「なぜ私たちは3か月で英語が話せるようになったのか?」という本を読みました。
「This is why Japanese do not speak English even though they can.(日本人はできるだけ英語を話しません)」というサブタイトルがついています。
ご想像されるようにこれは”英語が話せるようになるため”の本ではありません。そしてとりすは、ご多分に漏れず英語が話せません。でも話せるようになりたいと思って毎日細々と勉強したりもしています。ところがこれが、なかなか話せるようにならないんですねー(笑) そんな時にインターネットでこの本の無料プレゼントがあったので「読んでみようかな」という気になったわけです。

なかなか面白い内容でした。結論から言ってしまうと「日本人の99%は対人恐怖症だから英語が話せないのだ」ということなんですね。えー、対人恐怖症?
「自分は別にコミュニケーションをとるのが下手なわけでも苦手なわけでもないよ」とほとんどの方が思ったと思います。いえいえ、ここでは別にそういう特別な障害のことを言っているのではなく、日本人が日本に生まれて生活していることで、知らず知らずのうちにやっている行動のことをお話してみようと思います。
例えば、あなたは、映画館やセミナーなどで大勢の人がひとつの部屋に入って座るときに、自分の隣の席が空いていれば荷物などを置いて他の人が来にくくしたりすることはありませんか? 少なくとも隣に他の人が座っている席を避けたりすることはありませんか? 公園のベンチでも、他の人が一人でも座っていれば他のベンチを探したりしませんか? 言われてみれば、欧米人や日本以外のアジア圏の人たちは割とそういうことに無頓着だったりするのを海外旅行に行ったりしたときに経験しました。

■ 知らない誰かに自分から話しかけることはありますか?
とりすは知らない人に用もないのに自分から話しかけることは、まぁありません。「変な人っ!」と思われるのも嫌だし下手したら不審者として警察に通報されるかもしれません(笑) でも考えてみれば、昔は日本でも知らない人と道ですれ違えば普通に挨拶して「暑いですねぇ」なんて言葉を交わすこともありましたよね。駅で知人と待ち合わせをしているとき、いつまで経っても現れない知人にちょっと苛立ち始めたころ、同じように長い時間、ずーっと誰かを待っている他の人を見かけると「来ませんねぇ(苦笑)」なんて声を掛けてみたりしたものです。
もちろん昔から、自分が最初に会議室に入った時には目立たないように端っこの席から埋まっていくのには変わりないですけどね。
これは日本人がシャイだから?
これは日本人が”人の目”を気にするようになったからだというのです。
そういえばよく言われた覚えがあります。いわく、

 「そんなことしてるとみんなに笑われるよ」
 「電車の中でお行儀悪くすると車掌さんに怒られるよ」
 「お腹を出して寝てると雷さまにおへそを取られるよ」(笑)

日本人は常に周りの目を気にして怒られないように、笑われないようにしてきたのです。最近はそんなことすら言わなくなってしまいましたが、それは対人恐怖がなくなったわけではなく皆んながスマホの画面ばっかり見ているので、自分の周りのことに無関心になったせいだと思います。

■ 「そのお料理は何ですか?」
そんなとりすも海外に行くとちょっと変わっちゃうんです。何年か前にスペインのバルセロナに10日間ほど滞在したことがありました。宿は最近日本でも話題の民泊。スペイン人のオーナーが住んでいるアパートの一室に泊めてもらいました。もちろんとりすは、スペイン語なんて簡単な挨拶くらいしかできませんが、幸いオーナーがスペインで英語の先生をやっている方だったので最悪でも英語で意思疎通ができました。(と言ってもとりすは英語もあまり話せません)
アパートにはもちろんキッチンがあったので、食事はスーパーで買ってきた食材で料理することもできましたが
せっかく街中で辺りには美味しそうなバル(簡単なおつまみを出す飲み屋)がたくさんあったので毎晩のように飲み歩いていたわけです。街を歩いていてどこかの店に入ると、それはもうスペイン語とカタルーニャ語だらけの世界です。でもバルではショーケースの中におつまみが並べてあるので「これ、1つ(エスト・ウノ)」と言えば出してくれます。飲み物も「ビール(セルベッサ)」「白ワイン(ビーノ・ビアンコ)」「赤ワイン(ビーノ・ティント)」くらい覚えておけば問題ありません。数字は1(ウノ),2(ドス),3(トレス)が言えれば大丈夫。7つも8つも注文することなんてありませんから(笑)
でも飲んでいるうちにだんだんと欲が出てくるんですね。隣のカップルが食べているパスタみたいなおつまみが妙に美味しそうなんです。あー、どうしてもアレを食べてみたい! ワインの酔いもあって、ついテーブルに置いてあったメニューを手にして片言のスペイン語で訊いてみました。「ケーエス・エスト?(それ、何ですか?)」これが通じるんです(笑) その声に隣のテーブルにいた男性がスペイン語で答えてくれました。それはきっと「これはその(手に持っている)メニューじゃなくて『今日のおすすめ』(っていう別のメニュー表)に載ってるんだよ」と言っているに違いありません。だってその男性は何かが書かれた小さなメモのような紙を差し出してきたんですから(笑) それからは日本人が珍しかったのか、彼と一緒にいた女性も加わって、いろいろとおすすめ料理を教えてくれ、楽しい一夜になりました。バルセロナは観光地なのでお店に入ると東洋人には英語で話してくれることもありますが、現地の人はスペイン語かカタルーニャ語です。
それでもあの時の会話を日本語で思い出したりしています。(そんなはずないのに)

■ ガイジンって声が大きいと思いませんか?
英語の本場(笑)イギリスって結構寒い国ですよね。天気も悪そうだし(笑) そうすると外で話しているときにもイギリス人たちは体温が下がらないように口を大きく開けないで話すんだそうです。(真偽のほどは分かりませんが)だから英語の発音って南方の暖かい国の言葉と比べて聞き取りにくいんだそうです。それに比べて日本語は聞き取りやすいんだそうです。英語は言葉自体が聞き取りにくい言葉だからネイティブ同士が話していてもやっぱり聞き取りにくい。そんな時、もし分かりにくいこの声がラジオやテレビだったら、あなただったらどうしますか?
ボリュームを上げますよね。ネイティブも声のボリュームをあげるんだそうです。だから英語で話すネイティブは声が大きというわけです(笑)
ところが一方で日本語は聞き取りやすいから日本人は小さな声で話しても相手に通じる。日本人はその声の大きさで英語も話すので相手は聞き取れない。そう、日本人の話す英語が通じないのではなくて、話していることが相手に聞こえていなかったわけです。

それにしても外国語って面白いですね。それぞれの国の気候や地形、文化的な背景などで言葉の特徴も変わってくるんですね。とりすは英語もスペイン語も話せませんけれど、これからも興味を持って勉強していきたいと思っています。そしてペラペラになって世界を股にかけて大活躍したいと思っています(笑)