させていただいている

以前にも書いたが、どうも気になる言い回しがある。「〇〇していただいてもいいですか?」と言われると天の邪鬼なので「やだ」と言いたくなる。「〇〇してください」ではなぜいけないのか、という話だったと思う。
最近気になるのは「〇〇させていただいている」という言い方だ。いや、いいのだ。ホントに何かをしてもらったおかげで自分の望むことをやれているのならその通りだと思う。だが「市内で塗装業をやらせていただいているアベです」などと言われると「アンタにペンキ屋をやっていいなんて許可した覚えはないけどな」なんて思ってしまう。もちろんボクはオトナなので口に出したりはしない。でもちょっとおかしく感じるのだ。

「御社からはいつもたくさんの発注をいただいている」ならば分かる。営業をやっていた頃にはいつも使っていた。得意先からありがたいこと(注文をもらうこと)をやっていただいているのだから当然だと思っていた。「いただく」とは「頂く」のことでありがたくて頭の上にまで押し頂いている様子が思い浮かぶ。でも何もやってもらっていないのに「いただいている」っておかしくないか?
何のお世話にもなっていないのになぜへりくだる必要があるのだろうか?

最近世間ではへりくだったように話すのが流行っている。
「最近テニスをさせていただいてるんです」「ピアノを習わせていただいてるんです」
誰に?って思うが「うちの主人に」なんて言われても「へぇ~」となって盛り上がらないので聞き流している。専業主婦だった人に「パートに出させていただいてるんです」なんて言われると「明治の女か」と思う。そもそもパートに出るのは亭主の稼ぎが悪いからだったりする。それなら「(稼ぎの悪い亭主のために)パートに出てあげてるんです」とか「(稼ぎの悪い亭主のせいで)パートに出ないといけないんです」の方が潔いし現実に近い。もっとも、信じられないことだが「何をするにも亭主の許可が必要だ」という家もあるらしいから一概に「おかしい」というのもおかしい。

まぁどうでもいいことだけどさ。