関東大震災100年

日々是好日

小学生の頃には「関東大震災から50年以上経つから20年以内には大地震が起きる」とまことしやかに騒がれたものだが、あれから50年近くが過ぎたが今のところ幸い関東で大地震は起きていない。

関東大震災が起こったのは1923年(大正12年)のことだ。今年は2021年だからあと2年で100年が経とうとしている。子供の頃には70年周期で関東には大地震が起きると言われていたがあれから50年近くが経とうとしている。

地震はいつか必ずやってくる。日本に住んでいる限り避けられない宿命だ。10年前には東北地方で大地震と津波があった。関東地方でも被害は報告されたが千葉県の外房で津波被害があったり東京湾の石油コンビナートが火事になったりしたが、街全体が壊滅してしまうほどの被害はなかった。

太平洋戦争による空襲被害を別にすればこの100年、関東地方は複数の都市全体が壊滅してしまうような自然災害を経験していないことになる。物理学者の寺田寅彦は「天災は忘れた頃にやってくる」と言った。今の関東地方では”忘れる”などという生やさしいものではなく「そんなこと知らない」という人がほとんどになってしまった。世代が二つも過ぎてしまえば災害経験の継承などできない。

関東地方の地下は地球規模でいっても珍しい3つのプレートが重なる地域だ。だから火山や断層も多く小さな地震もしょっちゅう起きる。そんなことには慣れてしまったが今までの経験値を超えた伝承でしか知らない災害が起きた時に私たちはどんな行動をとり何ができるのだろうか。世界でも有数の人口が密集した大都会で大地震が起きた時に起きることは想像がつかない。
しかし地震は忘れていても必ずやってくる。その時に驚いて転んでカッコ悪い思いだけはしないように普段から心構えだけは整えておこうと思っている。

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