近い未来を予測する

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ネットスーパーの中に「10分で配送します」というダークスーパーという店があるらしい。その名も「OniGo」、”鬼のように早い”のだという。しかしそこまで早く届けてもらいたい日用品ってなんだろう?

例えば、夕食のカレーを作っている途中で「カレールーがない!」などという事態に直面した際には便利なのだという。もっとも「今夜はカレーにしよう」と決めた時点でカレールーやカレー粉があるかどうかを確認すればいいのだが、普段から買い置きしているものだと「あるはずだ」と思い込んでしまうものなのだろう。

しかし我が家では基本的にそんなことが起こらないシステムを取り入れている。「ダブル瓶方式」という在庫管理方法だ。基本的に調味料などは「ダブル瓶方式」の在庫管理をしているので、「醤油がない」「塩が切れてた」「ごま油が足りない」などということは起こらない。調味料に関して”緊急事態”はほとんど起こらないのだ。

「ダブル瓶方式」というのは必ず家に1瓶の在庫を抱えて置くやり方で、生産管理の手法の中では一般的なやり方の一つである。今使っている醤油の瓶が空になったら在庫から1瓶を取り出して使う。その時に「アレクサ、醤油を買い物リストに追加して」と話しかけて買い物リストに追加しておけば、次の買い物の時に書い忘れることもなく常に適正在庫が保たれる。

我が家では調味料に限らずシャンプーや歯磨きなどにもダブル瓶方式を採用している。保存できる期間が長いもので場所を取らないものにはこのやり方が向いている。もっとも使い切るまでに相当の日数がかかるものなら「そろそろ減ってきたな」と思ったときに買えばいい。比較的長い期間、「減ってきたな」と思い続けるので買い忘れも少なく、仮になくなってしまったとしても緊急性が高くないものなのだ。

このように日常的に使っているものなら近い未来に必ず使い切ってなくなってしまうものだから、「なくなった時に買い置きがなくても大丈夫かどうかを考えれば「次を買っておかなくちゃ」と思うかどうかは自ずとわかるものだ。

昭和の時代には夕食の支度をしている最中に味噌が切れていることに気づいて、「お隣に行って味噌を借りてきて!」などと子供をお使いに出すこともあったらしい。その頃はまだアレクサもなかったから冷蔵庫にマグネットで貼り付けた買い物メモに濡れた手で書き込むのも億劫だったのかもしれない。つくづく便利な世の中になったものである。

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