褒められると嬉しい

コミニュケーション

ボクは3年ほど前から3ヶ月に1度は歯医者さんで検診を受けている。最初は親知らずが痛んで診察・治療してもらったことがキッカケだったのだが、その際に「歯並びが悪いので歯石が付きやすいって言われてるんです」と話したら、「では歯科衛生士さんに診てもらいましょう」ということになり、改めて予約をとって1時間ほどの検診を受けることになった。

これまで歯医者といえばあくまで「歯が痛くなったときに行くところ」であって、中学校を卒業してからというもの、歯科検診など受けたことがなかった。だからボクが歯医者に行くときには決まって、痛みに耐えられず切羽詰まっていた。そうなってから治療してもらうときには、例のキュイーンという”拷問具”で脳味噌に穴を開けられるような苦痛を味わうことになる。

なんの病気でもそうだが、初期の症状が出ていないか軽い症状の時に手当てしておけば、治療時間も短く苦痛もほとんど感じないのだ。検診の後、先生にそのことを話したら「それなら定期的に歯科検診に来られたらどうですか?」と言われた。そこで数ヶ月に1度だけ、歯の手入れをしてもらう時に、他に悪いところがないかどうかを診てもらうことにしたのだ。

毎回の検診は診察というより、歯科衛生士の人に歯のお手入れをしてもらっているといった方がいい。

 「すごくいいですねー」
 「とってもよく磨けてますよー」
 「ちょっと歯石がつき始めてるところもありますけど大丈夫ですよー」
 「これはすぐ取れますからねー」
 「この調子で続けてくださいねー」

ボクは子供の頃から歯医者さんで褒められた記憶はない。ここがダメだ、全然磨けてない、こっちに虫歯があるといつも脅され続けていたが、今の歯医者さんにかかるようになってからは褒められるようになった。もっとも褒めてくれるのは衛生士さんだけだ。たぶん先生はどこも褒めるところが見つからないのだろう。「いいですねー、虫歯がありませんねー」というのもおかしなものだ。

正直なところ、シロート患者から見て先生の歯科医としての腕前は中の下くらいだが、スタッフの人当たりの良さと丁寧な仕事には満足している。通い始めてから3年ほどになるが、毎回衛生士さんに褒められたくてウキウキと通っている。

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