裏側を見る

コミニュケーション

テレビCMなどで有名人が宣伝をしている。若手俳優が企業のERPシステムを「私に任せてください!」などと言っていても彼はあくまでも俳優として成功しているだけでERPシステムになど興味があるはずもないし欲しいとも思っていないはずだ。でも彼はそのCMに出ることで報酬を得ている。いや報酬のために自分が興味もないものを宣伝している。

何かを売って利益を得ている人が、その人が売っているものについて話していることはあまり信用できない。それは一般人であれ芸能人であれ程度の差はあっても同じことだ。大抵の人は誰でも自分が得したいと思っている。得するためなら多少の嘘をついても良心の呵責など感じないという人もいる。

都合の良さそうなことばかり話す人をボクはあまり信用しない。物事には必ずいい面と悪い面の両方がある。それは見る方向によって変わることもあるし悪いことを隠していることもある。何かを判断するときにはその両方を見なければ正しいことは見えてこない。

だからといって自分が得をしないことに異様に熱心で、他人に勧めてくるような人もボクはあまり信用できない。以前よくあったのが新興宗教などだ。ボクにとって素晴らしい選択になるに違いないというようなことを一方的にまくし立てるので、よくよく話を聞いてみたら新興宗教への誘いだったことがある。

それはきっとその人がかなり入れ込んでいて「素晴らしい!」と思ったからこと勧めてくれたのだと思う。だがボクにとっては興味のないことであり素晴らしいとも思わなかったので丁重にお断りした。これは本人が自分の心に正直過ぎた例だ。そして自分がいいと思っているものでも必ずしも他の人が魅力を感じるとは限らない。

人の話にはうらに何かが隠されてることがある。話の内容とその人の立場や社会的地位、普段の思考の仕方などからその裏にある見えないものが見えてくることがある。人間観察というのはかくのごとく面白く愉快だ。

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