衝動買いが止まらない!それダメ、絶対!

マーケティング

ネットやマスコミで話題になるお店は「行列ができる店」として有名になります。でもそのほとんどはいわゆる”一見(いちげん)さん”で、そのお店には一度も行ったことのないお客です。”お店の料理やサービスが素晴らしいかどうかわからないけど、みんながいいっていうから行列に並んでみた”お客に過ぎません。つまり良いかどうかは体験したことがないからわからない客、というわけです。良いかどうかはわからなくても「行列ができている店は美味いに違いない」という、仮にそれが錯覚だとしても最初に行列さえ作ってしまえば一時的には繁盛店になれるわけです。それを通商”サクラ商法”といいます。

一から商売を始めた人にはよくわかると思いますが、いくら商品やサービスが素晴らしく自信を持っていたとしても、それを知らないお客にとっては存在しないのと同じです。「一度使ってくれれば良さをわかってもらえるのに」と言っても知らなければ誰も使ってくれる人などいません。だから誰も良さをわかってくれず行列もできないのです。

一度だけでも使ってもらうためには”いい評判を作る”ことがどうしても必要になります。そのために昔はお金をかけて「サクラ商法」などをやったわけです。でも今の時代にお金を出してサクラなどなど雇っても偶然店の前を通りかかった人にしか認知されません。だからといってテレビや新聞に広告を出すにはお金がかかり過ぎます。それならやっぱりWebマーケティングでしょう。特にSNSを使ったマーケティングは、どれくらい効果があるのかは未知数ですがコストの面では有利です。

かつてはカリスマブロガーなどがいてBLOG記事などもありましたが、今ではInstagramやTwitter、YouTubeなどが全盛です。そこに投稿している人がそこそこの(SNS界での)有名人なら数万人規模で宣伝してもらうことも可能です。だからそういった人は「インスタグラマー」などと呼ばれ、Instagramに限らずあちこちのSNSで活躍しています。もちろん注目されるには各分野でそれなりの実績を持つごく一部の人だけがそれで稼げるわけで、今の子供達が言うように誰もが「ユーチーバーになって大金持ちに」なれるわけではありません。というよりほとんどがシロートやお小遣い稼ぎのレベルなので、SNSマーケティングのレベルにはなっていません。それでもそこにはシロートなりの(メーカーや販売店に)忖度しない(間違っているかもしれないけど消費者なりの)正直な見解に触れることができるのは興味があります。

もっとも「商品レビュー」などと称して(お金をもらっている・いないに関わらず)メーカーから商品を預かって宣伝するような投稿は、明らかにメーカー寄りの宣伝が含まれているので”色メガネ”で見てしまいます。高額な商品を片っ端からレビューしている人などは、自分が必要でもないものでしょうからお金をもらってまずは宣伝していると見て間違いありません。つまり安上がりなCMと一緒です。テレビのバラエティ番組の芸人と一緒で「美味い!」と叫んでいても説得力はありません。

そんなインスタグラマーやマスコミが騒いで人為的に「行列のできる店」を作り出したところで、美味しいと思うかどうかは個人の好みの問題ですからアテにはなりません。実際にボクも世間で絶賛されている行列のできる店にいくつか行ってみましたが、ほとんどのところは「不味くはないけど普通かな、ふーん」という印象でした。その割に値段だけはお高いんよね(苦笑)

世間にはバッグでも電化製品でもブランド品が好きな人や「本日限り」や「15個限定」、「ここでしか買えない」といった限定品マニアなどたくさんの変質者(失礼!)がたくさんいます。家電品でもApple社やSONYなどの物には無条件に「素晴らしい!」と反応したりするようですが、冷静に見れば最新のiPhoneなどには価格ほどの付加価値など全くありません。(iPhoneだけではなくXperiaやGalaxyなどでも同じことです)そもそもスマホ(携帯電話)に高性能なカメラを必要としている人はどれくらいいるのでしょうか? 少なくともボクは、スマホで撮る写真はスナップ写真や証拠写真なのでカメラが高性能である必要性は感じていません。まぁ写真家なら高性能なレンズやカメラを使うでしょうしね。

だから「何かが欲しい」と思った時には、「今の自分に本当に必要なのか?」と問い直すようにしています。それがアホらしい衝動買いを防ぐ一番の方法だと思うのです。

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