老眼鏡

日々是好日

仕事場のボクの机の周りには手の届く範囲に3個の老眼鏡がある。読書用、パソコンで原稿を書く時用、ネットサーフィンする時などのライトなヤツだ。それぞれ微妙に度数が違っていて作業に最適化されている。居間にもテレビの前やサイドボードの上などに3個置いてある。居間でテレビを見たり書類を見たり新聞や広告を見たりiPadを見たりする時にも最適なメガネを選んで使っている。

他にも外出する時に万一にも忘れて出かけることがないようにそれぞれのカバンの中に100均で買った老眼鏡が一つずつ入れてある。だからボクは普段から10個以上の老眼鏡に囲まれて生活をしている。

今のボクは屋外の大きな看板は別としてどんな書類なども老眼鏡なしで見ることはできない。もっとも大きめの文字ならボンヤリと形がわかるので全くわからないわけではないが「読もう!」と思ってスラスラと読むことは不可能だ。それにすぐに疲れてしまって10秒ももたない。逆に原稿を書く時のメガネでネットサーフィンなどしようとすればこれまたよく見えなくて疲れてしまう。微妙に画面との距離や参照している資料との距離が違うのだ。

40を過ぎて「メガネ男子」になったボクだが、それまでは夏の眩しい屋外でサングラスをかけることすら煩わしく感じていた。今でも目の周りが痒くなって手で触ろうとした時にメガネをかけていることを忘れてレンズを触ってしまうことがある。それはメガネをかけていることを意識しないですんでいることの裏返しなのかもしれないが、指紋で汚れているメガネが我慢できないボクにとっては面倒な作業が増えることになって困っている。

またパソコンの前で一日中老眼鏡をかけていると夕方には目が痛くなるほど疲れてくる。だからパソコンの前には二種類の目薬が置いてあって症状に応じて使い分けているのだが、あまりにも疲れている時には目薬が目に染みて痛いほどだ。それでもスッキリするのだから多少の痛みを我慢することは苦もない。

家でパソコン仕事をしている時には大して苦もないが外出している時にスマホやタブレットを見るのに老眼鏡をかけないと見えないのには閉口する。見えないので外でスマホを見ることはほとんどない。緊急の連絡だけは音が鳴るようになっているがそれ以外のメールは家に帰るまで確認することはほとんどない。

そんな自分の老眼を持て余しているのだがもう死ぬまで治ることもないので諦めて付き合っている。

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