先日テレビを見ていたら何かのCMで「綺麗な人は綺麗になろうとするから綺麗になる」というナレーションが流れてきた。なるほど確かにそうかもしれないなと思った。
世の中には綺麗な人やかっこいい人がたくさんいる。本人に「どうしてそんなに綺麗なんですか?」と訊いても大抵は「別に特別なことはしてないんですよ」と言われたりする。しかし綺麗な人はいつも「綺麗でいよう」と思っているから無意識のうちに自然と綺麗になるようなことをしているのではないかと思う。脚が太いと気にしている人は脚を隠そうとする人が多いが、友人の女の子は「わざと脚を出すようにして自分に緊張を強いるようにしているんだ」と言っていつも膝上のミニスカートやキュロットを履いていた。
ボクは別に筋肉ムキムキのたくましい男になろうとは思わないがあまりにブヨブヨと太ってしまうのも嫌だなとは思っている。だからムキムキになろうとして毎日のように筋肉体操をやることはないが、運動不足にならないよう常々歩くことを意識して極力バイクや車で移動することをしないようにしている。もっとも歳を取ってくると若い時のように素早い状況判断ができなくなってきて反射神経や体力が衰えてきているんだなということが実感できるようになったからできるだけ運転をしたくないからかもしれない。
だからあまりにも早くボケたりしてしまわないように面倒臭くてもちょっとした作業なら人任せにしないようにしようとか、マンションや駅の階段ではできるだけエレベーターやエスカレーターを使わないようにしようなどと考えて生活している。その効果は今のところまったく感じられないが、10年、20年と続けているうちにもしかしたら少しくらいは影響があるのかもしれない。
街に出ると足元がおぼつかない高齢者の方をよく見かける。杖をついたり手押し車を押したり電動カートに乗っていたりと程度によって色々と苦労されている。でもその人たちだって病気や怪我でない限りは、ある日突然脚や腰が痛くなって急に歩けなくなったわけでもないだろう。特に若くてもギックリ腰になってしまった人を見るとそれ以前の生活で徐々に筋肉が衰えてきていてそれがある日突然グキッとなってしまうことが多い。よく見てみると突然にそうなったのではなく徐々にそうなっていた結果がある日突然顕著に感じられただけなのではないかと思う。
毎日長い距離を歩いたり階段を登ったからといってその効果がすぐに効果が出るわけではない。食生活に気をつけたからといって2〜3日で健康にはならない。綺麗になろう、健康になろうと思って生活の中で無意識にやってしまういい習慣を長年にわたって続けたときに、結果的に効果があったのかもしれないと後から感じることしかできないのだと思うし、その効果がいい習慣のせいだったのかどうかさえわからない。それでも綺麗になろう、綺麗でいようといつも思っている人はやっぱり綺麗なのである。
コメント