ボクはまだ経験がないし生きている時には想像もできないのだが、死ぬ瞬間というのはどんなものなのだろうか。そういえば死ぬわけではないが眠りに落ちる瞬間というのも僕は自覚したことがない。横になって目をつむっているうちにいつの間にか眠り込んでおり、「あぁこれが寝る瞬間なのか」と意識できたことは一度もない。
ところが昨日の晩、死ぬ瞬間の夢を見た。死ぬに至った経緯はよく覚えていないがその時ボクは3個の命を持っていた。RPGゲームなどで2回までは殺されてもゲームオーバーにならないという例のヤツと同じだ。どうして3つも命を持っていたのかはわからない。とにかくボクはその時、3つあるんだから試しに一度死ぬ経験をしてみようと思った。そういえば最近、そんな題名の映画が封切られるという話を目にしたことがある。
で結論はどうだったのかと言うと…。
普段から自分が見た夢はほとんど覚えていないのだが昨夜の夢は不思議なことにとてもよく覚えている。実は3個持っている命のうちの1個で死ぬ体験をしようと思ったのだが、1個目を使って死んでみたところ眠る瞬間を意識できたかのようにスーッと気持ちよくなって「あ、今死んだんだな」と自覚することができた。自分で首を絞めて窒息する方法だ。よくわからないがいわゆる首吊り自殺に近いのだろうか。
結構簡単なもんだけどアッサリしすぎていたのでもう一回やってみることにした。やっぱり簡単にスーッと眠りにつくような感覚だ。決して嫌な感じではない。そして調子に乗ったボクは最後に残った命を使って3回目を試してみたのだ。現実のゲームだったら最後の命を無駄に使ってゲームオーバーになってしまうのは悔しいと思うところだがボクは何も考えずにトライする。
最初の2回はすんなり成功したものの3度目はなかなか死なない。そのうちになんだかちょっと息苦しくなってきた。ここを乗り切れば気持ちよくなるのかなぁと思っていたところで首のロープが切れた。長く暗いトンネルから明るい外の世界に出るところで真っ暗なトンネルの中に引きずり戻されたようでちょっとがっかりした。その直後に目が覚めたのでトイレに行ってまた寝た。あれは単なる無呼吸症候群だったのかなぁ。
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