また国政選挙が始まりました。最近になって投票年齢が18歳以上になったせいかニュースでも若者へのインタビューが目立ちます。そこでそこで異口同音に聞かれるのが「誰に入れたらいいのかわからな〜い」という声です。そりゃそうだと思います。どの候補者もみんなにウケそうないいことばっかり並べ立てて「私はやります!」と言うだけですから。でもそれはずーっと昔からそうだったんですよ(苦笑)
今、総理大臣をやってる岸田にしたって総裁選の前には「所得を倍にします!」「まずは富を分配することから始めます!」などと言っていたくせに未だに何もやろうとしません。と言うよりヤツには最初からそんな力はないんです。
だから今日はちょっと参考になりそうなお話をしてみます。
選挙の時には投票用紙に支持する候補者や政党の名前を書いて投票箱に入れますよね。”誰にやって欲しいか”を基準に選ぼうとします。でも実際の国会では議員が答弁に立つことはありますが最終的に決めるのは”投票”です。そして投票する時にはほとんどの議員たちは自分が所属する政党や派閥で決めた結論に沿って手を挙げるのです。もちろん賛成・反対は議員自身に委ねられているはずですが、党や派閥に反旗を翻す議員などほとんどいません。後でイジメに遭うからですね。ひどい時には「党議拘束」などといって裏切った議員に制裁を与えたりします。
つまり国政選挙とは「誰を選ぶか」ということではありません。結局は「どの政党の候補者に投票するか」ということなのです。例えば仮に国会で「内閣不信任決議」が出されたとしましょう。今の自公連立政権では与党が過半数を占めていますから最初から否決されることは分かりきっています。それでも野党は「内閣を不信任する」というポーズのために決議案を出します。でも与党は屁とも感じていません。反対すれば”絶対に”否決できるからです。つまり結果的に意味はないわけです。
国会で議員たちは「丁寧な説明を」などと言っていますが、安倍晋三を見てもわかるように”丁寧な説明”などしてもらった記憶はまったくありません。それはどの議員も同じです。なぜなら丁寧な説明などする必要がないからです。説明なんてしなくても「そのご指摘はまったく当たりません」などと答えて決を取れば簡単に強行採決できるからです。だから与党が得意になって言う「決められる政治」などと言うものは「独裁政治」でしかないのです。野党を説得するためには丁寧な説明をして時間をかけて説得しなければ法案など一つも通らないという国会にならなければ健全な政治などできないのです。
つまり「誰に投票するか?」はボクにとってはほとんど意味がありません。だからボクは選挙の時には地域の選挙区の議員定数を見て与党(自民党と公明党)に勝てそうな候補者に投票します。勝てるかもしれない野党の候補一択です。だから泡沫候補や泡沫政党に投票することはありません。ただ定数が3人以上の時はちょっと悩みます。野党の勝てそうな候補に票が集まってしまうと3位以降の候補に票が入らなくなってしまうからです。もっともボクが誰に投票しようが結果はほとんど変わらないので「こいつはたぶん当選できるだろう」という野党候補に入れています。アホな野党しかなければ仕方なく共産党に入れます。共産党は徹頭徹尾「確かな野党」です。与党に迎合することはないからです。だからといって必ずしも政権交代を望んでいるわけではありません。アホな国会議員たちに少しでも話し合いをさせるには政権は不安定な方がいいのです。
若者の投票率が低いのは今に始まったことではありません。ボクがまだ”若者だった頃”も若者の投票率は低かったものです。なぜなら若者にとって政治は興味のないものだからです。議論されるのはいつも年金や社会保障ばかりでした。医者にもかからず年金支給まで何十年もある若者にとっては他人事です。でもその結果、年寄りの投票率だけが上がるので議員たちは”次の選挙で”票が取れるように高齢者を優遇する施策ばかりを提案した結果なのです。若者ウケする法案など出しても票にならなければ政治家にとっては何の意味もありません。議員にとって選挙は「就活」と同じです。落選すれば「タダの人」ですから真面目にならざるを得ません。「それならやっぱり年寄り対策だな」と思うのも自然なことです。
だからこそ若者の投票率を上げなければいけないのです。日本の選挙は無記名投票ですから、奴ら(議員)は若者がどの政党の誰に投票したかなんて(たぶん)分かりません。でも若者の投票率が上がれば「若いヤツに好かれるような法案を出さないと次は当選できないかも」と思わせることが大切です。つまり「誰それは何をやると言ってるから投票する」のではなく、議員たちにこれから「何をやらせるか」が問題なのです。それはアイドルと同じで、ファンを増やすにはどうするか?「いいね」をたくさんもらうにはどうするか?というマーケティングです。
議員にとって選挙ほど大切なものはありません。はっきり言って彼らにとっては国民の生活などどうでもいいのです。まずは自分が就職(当選)することが大切なのです。当選しないことには偉そうに威張ることもできないし給料ももらえません。そして何よりいかがわしい美味しい話にもありつけないのですから。
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