好敵手(ライバル)

コミニュケーション

先日、テレビを見ていたらドラマの番宣(番組宣伝)をやっていた。なんのドラマだったか覚えていないが、そのドラマではOLでライバルである二人の女の子が主人公らしく、そのうちの一人の女の子が「敵と仲良くしろっていうの?」と同僚に向かって声を荒げるシーンが映し出されていた。番宣だからドラマのあらすじとは全く関係のない台詞なのかもしれないがちょっと引っかかるセリフだった。

ライバルとは仲良くしてはいけないのか。仲良くするというのとはちょっと違うが必ずしも憎しみ合う必要はない。ある面ではライバルでも立場が変われば味方や仲間になることはある。そもそもライバルだからといってその人格まで否定して敵視する必要はない。

ドラマだからそういった面をことさら強調してストーリーを作らないと売れない(視聴率が取れない)と思っているのかどうかはわからないが、あまりにも現実離れしたストーリーはあまりにも幼稚で今の時代には飽きられてしまうような気がする。

ライバルなら、ライバルだからこそお互いをリスペクトしながらも正々堂々と戦ってお互いを高め合っていけるような気がする。そもそも尊敬できないような相手と本気で競っていこうと思えるだろうか。自分の全力をかけて戦える価値があるからこそライバルと呼べるような気がする。憎み合うような関係は好敵手(ライバル)とは言わないように思う。

そんなつまらない相手(失礼!)と真面目に正面から向き合っていては自分自身もつまらない存在になってしまう。憎しみや軽蔑からは何も生まれない。自分を一層高みへと導いてくれる相手だからこそ自分も本気を出して向かい合える。

人生で素晴らしい友人に出会うことは難しいが、ライバルに出会うことも同じように難しい。だからこそ、

「会うべき人に出会えることを人は幸せと呼びます」

            by 中島みゆき「糸」

コメント

タイトルとURLをコピーしました