奇声をあげる女

コミニュケーション

「きゃー!」「すごーい!」「うっそー!」「すごーい!」

大して凄くもないことに、何かと甲高い声でこれ見よがしに奇声をあげる女がいる。普段の生活の中では中学生や高校生の一部の女の子でしか見かけないが、民放のバラエティ番組などを見ていると女子アナやレポーター役のアイドルタレントに多い。

本人はなんとか画面越しに気分の高まりを伝えようと必死なのだろうが、聞かされる方は煩いだけで軽薄な人間の叫び声にしか聞こえない。言ってみれば「バカっぽい」のだ。そしてかつてのバブルの頃に”そこらの男を引っ掛けようとする女ども”が金切り声を出して「かわい子ぶりっ子」していたのを見ていた経験から嫌悪感を催すのかもしれない。

幸いそんな時代にもボクの周りにはそういう女の子はほとんどいなかった。異性の気を惹くことだけを考えている人は総じて精神的に成熟していない。物事を深く考えて自分の意見を持つこともなく、流行やその場の雰囲気に流されてフワフワと漂流しているだけだ。だからといってその人が不幸な人生を送ると決まっているわけではない。そういう女の子が大好きな男もゴマンといる。そんな二人が出逢えれば”幸せ”に生きることも十分に可能だ。

奇声をあげるほど感動しているのならよほど嬉しいのかと思えば、実際のところはなんとも思っていないことがほとんどである。ではなんのために奇声を出すのか。他人の気を惹くためだ。大きな耳障りな声を聞けば多くの人は何事かと思って振り返る。そうして多くの人が振り返れば振り返るほど嬉しいのではないかと思う。そうでなければ他に理由が見当たらない。最近では男にもそんな人間が増えている。

しかしそんな人ものべつ幕なしに叫んでいるわけではないだろう(もちろん中にはそんな人もいるだろうが)。家に帰って家族と話しているときにまでそんなテンションでいられたら周りの人間は疲弊してしまう。奇声を出すのは何らかの企みの上でのポーズだ。そんなことにいちいち付き合ってはいられない。

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